日本語を使ったゲーム・活動例
活動:一人の生徒がお題に書かれたものを日本語で説明し、何について説明しているのか他の生徒が考えて答える。
対象:初級後半〜
人数:少人数〜大人数
ねらい・Can-do
与えられた名詞、動詞、形容詞の言葉を日本語で説明することができる。
準備物
・お題カード
使用文型
多数あり。
色々な文型を使って説明するので、既習文型を運用する練習にもなる。
●使用する文型例
・名詞修飾節
・形容詞
・〜とき
・〜と
・〜たら など
やり方
- ヒントの出し方やルールを説明する。
- 学生に1枚ずお題カードを配り、学生はカードを見てお題を確認する。
- 順に一人一人、お題に書かれた単語を日本語で説明する。
- 他の生徒は説明を聞いて、何について説明しているか考える。
- わかった人は手をあげて、答えをいう。
活動例
T:今からゲームをしましょう。
S:はい。
T:じゃあ、みなさん、カードを1枚とってください。
S:(カードを1枚ずつとる)
T:今から、カードに書いある言葉を説明してもらいます。日本語で説明してください。例えば、「これは本です。」、「日本人も外国人も好きです。」、「子供がよく読みます。」、「S1さんはたくさん持ってます。」
T:わかりますか?
S:漫画ですか?
T:そうです。漫画です。じゃあ、今度はみなさんが説明します。いいですか。
S:はい。
T:じゃあ、S1さん、カードの言葉を説明してください。
S1:「これは物です。」、「手紙を書く物です。」、「書いたあとは、消しゴムで消すことができません。」
S2:ボールペンですか?
S1:はい、そうです。
説明の際に文法や語彙の間違いがあれば、訂正したり、アドバイスをする。
お題の例
メモ
海外(英語圏)で日本語を教えていると、どうしても英語で意味を知りたくなる学生や英語の意味で単語を覚える学生が多い傾向にあります。
しかし、日本語の意味と英語の意味で若干ニュアンスが違うものがあるので、英語の意味のまま覚えてしまうと間違った使い方をする学生が必ずいます。
日本語で日本語を説明するトレーニングを続けていると、それを防ぐことができるほか、中級からの日本語導入が少し楽になります。
余った時間やウォーミングアップなどとして、少しずつ簡単な言葉からこのトレーニングをすることをおすすめします。