目次
使用教材
できるようになること(Can-do)
・初対面の人と簡単なあいさつや自己紹介ができる。
- 〜は〜です。
- 〜は〜じゃありません。
- 〜は〜ですか。
- 〜は〜の〜です。(所属)
- 〜も〜です。
- 〜は〜歳です。
準備物
以下の絵教材を利用する。
学習者から出る質問例
- 助詞「は」は何ですか。
- 助詞「の」は何ですか。
- 「教師」と「先生」は何が違いますか。
- 「会社員」と「社員」は何が違いますか。
- 「お名前は?」と「あの方はどなたですか?」は何が違いますか。
- 2つの言い方がある数字はそれぞれ何が違いますか。例:4(よん / し)
文型1:〜は〜です。(名前・身分など)
導入①:わたし、(名前)さん、彼、彼女
T:おはようございます。
S:おはようございます。
T:お元気ですか?
S:はい、元気です。
T:いいですね。始めましょう。
T:(自分を指して)わたし。(S1を指して)アントンさん。
T:(自分を指して)わたし。(S2を指して)セーラさん。
(上記を何度も繰り返す。)
T:(S1に発話するようにジェスチャーして)
S1:私
T:(Tを指して)
S1:ノッチさん。
同じように他のSにも質問。
T:(自分を指して)わたし。(S1を指して)アントンさん。(S3を指して、S1に)彼。(S2を指して、S1に)彼女。
(上記を何度も繰り返す。)
T:(S1に発話するようにジェスチャーして)
S1:私
T:(Tを指して)
S1:ノッチさん。
T:(S3を指して)
S1:彼
T:(S2を指して)
S2:彼女
導入②:〜は〜です。
T:(自分を指して)わたし。(名前を見せて)ノッチ。私はノッチです。
T:(マイクミラーの写真を見せて)彼。ミラーさん。彼はミラーさんです。
T:(女性の写真を見せて)彼女。鈴木さん。彼女は鈴木さんです。
T:わたしはノッチです。(S1さんに話すようにジェスチャー)わたしは?
S1:わたしはアントンです。
かれは [name]です。
かのじょは [name]です。
助詞「は」はトピックマーカーです。そのため、「は」の前は文の主題を表します。
練習
導入③:〜は〜人です。
T:(アメリカの国旗を見せて)アメリカ。
S:アメリカ。
T:(アメリカ人の写真を見せて)アメリカ人。
S:アメリカ人。
同様に他の国の国旗や人を見せて、国名と(国名)人を導入する。
T:(アメリカ人の写真を見せて)メアリーさん。アメリカ人。メアリーさんはアメリカ人です。
同様に他の写真も見せて、Tが発話し、途中から、Sに発話させる。
練習
●写真を見せて、文を「〜は〜人です」の文を作らせる。
導入④:〜は<身分・職業>です。
T:(教師のカードを見せて)教師。私は教師です。
T:S1さん?私は?
S1:私は学生です。
T:(写真を見せて)S2さん?
S2:トムさんは会社員です。
練習
●絵を見せて、文を作らせる。
●教科書の問題(B−1 / B−2)
文型2:〜は〜じゃありません。
導入
T:(S1さんに)S2さん、S2さん。(わざとまちがえる)
S1:I am not S2.
T:わたしはS2じゃありません。
わざとらしいが、他のSの名前もわざと間違えて、「わたしは〜じゃありません」を言えるようになるまで練習する。
T:(日本の国旗を見せて)私は日本人です。
T:(韓国人の学生にアメリカの国旗を見せて)S1さんはアメリカ人です。
S:私はアメリカ人じゃありません。
他のSにも同様に、わざと国籍を間違えて、訂正させる。職業についても同様の流れで練習する。
練習
●わざと間違えた情報を言って、Sに訂正させる。
●絵を見せて、文を作らせる。
●教科書の問題(B−3)
「〜は〜じゃありません」練習用絵カード Download (PDF)
文型3:〜は〜ですか。
導入
T:S1さんは、イギリス人です(?のカードを見せて)か?
T:S1さんはイギリス人ですか?
S1:私はイギリス人です。
T:はい、イギリス人です。
T:S2さんはフィリピン人です(?カードを見せて)か?
S2:はい、フィリピン人です。
T:S3さんは中国人ですか?
S3:私は中国人じゃありません。
T:いいえ、中国人じゃありません。
・・・はい、イギリスじんです。
・・・いいえ、イギリスじんじゃありません。
他にも、職業を使って質問する。
練習
●絵を見せて、疑問文を作らせる。(〜は〜ですの練習プリントを再利用)
●ペアで練習
●教科書の問題(B−4)
導入:誰(どなた)ですか。
T:(WBに有名人の写真を貼っておき、生徒に近寄って)あの人は、S1さんですか?S2さんですか?S3さんですか?(?カードを持って)誰ですか?
S:ジョニーデップさんです。
他にも有名人を何名かピックアップし繰り返し「誰ですか」の質問をする。
・・・ジョニーデップさんです。
練習
●写真を見せて、ペアで質問、回答し合う。
「〜は誰ですか」練習用絵カード Download (PDF)
●教科書の問題(B−5)
文型4:〜は〜の<所属>です。
導入
T:わたしは教師です。(いろいろな日本語学校を見せて。)AAA学校?BBB学校?
S:AAA学校(授業をしている学校の名前)
T:わたしはAAA学校の教師です。
T:S1さんは教師ですか?
S:いいえ、学生です。
T:AAA学校、BBB学校、CCC学校?
S:AAA学校です。
T:S1さんはAAA学校の学生です。
その他、絵を見せて導入する。
練習
●絵を見せて、文を作らせる。
●教科書の問題(B−6)
「〜は〜の〜です」練習用絵カード Download (PDF)
文型5:〜も〜です。
導入
T:(写真を見せて)田中さんは日本人です。山田さんも日本人です。鈴木さんも日本人です。メアリーさんはアメリカ人です。メラーさんもアメリカ人です。
何度も繰り返し、Sが意味を推測できたところで、Sに文を作らせる。
T:(写真を見せて)S1さん?
S1:黒田さんは日本人です。鈴木さんも日本人です。
すずきさんも にほんじんです。
練習
●絵を見せて、文を作らせる
文型6:〜は〜歳です。
導入
T:(名前と年齢が書いてある絵を見せて)ジェームさんは25歳です。マークさんは30歳です。ジェラルドさんは?
S:12歳です。
T:(絵を見せて)?
S:田中さんは35歳です。
練習
●絵を見せて、文を作らせる。
導入:何歳
T:(絵を見せて)ジェームさんです。15歳ですか?25歳ですか。30歳ですか。(?カードを使って)何歳ですか?
S:ジェームスさんは35歳です。
T:35歳です。
・・・35さいです。
It is a little rude to ask someone’s age in Japan, if you need to ask someone’s age, you say “おいくつですか”. This expression is more polite than “何歳ですか。”
日本では他の人に年齢を聞くのは少し失礼です。もし、年齢を聞く必要がある場合は「おいくつですか」と言いましょう。「何歳ですか」よりも丁寧な表現です。
練習
●絵を見せて、質問文と回答文を作らせる。
「〜は〜歳です」練習用絵カード Download (PDF)
●教科書の問題(B−7 / C−1 / C−2 / C−3)
まとめ練習
教科書の「問題」を使ってリスニング、文作りなど、第1課の総まとめ問題を解かせる。
会話練習
教科書の会話:初めまして
②二人のセリフを考えさせる。
③スクリプトを見せて、会話をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。
②Tがもう一度読む、Sはリピートする。
③意味をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。
自己紹介は練習済みなので、それほど難しくないだろう。まだ、スムーズに言えないSには何度も練習させる。
まるごと日本のことばと文化 第3課:どうぞよろしく
第1課の会話練習に「まるごと日本のことばと文化 入門(A1) かつどう」の第3課「どうぞよろしく」が使える。
この課では、自分のことを簡単に話す活動があり、名前や国や仕事などを紹介し合う。
未習表現としては、「〜できます」、「〜少しできます」、「勉強中です」、「いいえ、できません」が出てくるので、導入できるのであれば、ここで導入してしまおう。
できる日本語 初級 第1課 - トピック1:私の名前・国・仕事
このトピックでは、自分の名前・国・仕事について言ったり、聞いたりする練習ができる。リスニング問題もあるので、みんなの日本語 第1課が終わった後の練習にも利用できる。
できる日本語 初級 第1課 - トピック2:私の誕生日
このトピックでは、年齢や誕生日を言ったり、聞いたりする練習ができる。みんなの日本語では年齢を言い方だけを学習するので、「誕生日」や「年齢」という言葉は未習でる。
余裕があれば発展として導入・練習しても良いと思う。
できる日本語 初級 第1課 - トピック3:私の趣味
このトピックでは、趣味を言ったり、聞いたりする練習ができる。みんなの日本語では第1課から趣味について触れないが自己紹介では、だいたい趣味について話すことが多いので、余裕があれば導入しておいても良いだろう。