目次
使用教材
ウォーミングアップ
T:今日のトピックは「交通手段」です。
T:皆さんは、毎日どうやって学校へ来ますか。
S1:バスで行きます。
T:どうしてですか。
S1:電車は込んでいるし、列があるから、待たなければなりません。
T:そうですか。帰るときもバスですか。
S1:たいていバスです。
T:たいてい?じゃあ、時間によって、違う乗り物で学校へ来ますか。
S1:そうですね。
他のSにも同様に質問する。「学校」以外にも、学習者が住んでいる地域で有名な場所やよく行く場所なども取り上げて話しても良い。
問題1:適切な言葉を選ぶ問題
T:じゃあ、問題1を見てください。答えは何ですか。書いてください。
学習者が書き終えたら、答えを確認する。
答えを確認したら助詞も確認しておく。
T:じゃあ、「間に合う」の助詞は何ですか。
S:「に」です。
T:そうですね。じゃあ、「間に合う」を使って例文を作ってください。
S:授業に間に合います。
T:じゃあ、「遅れる」の助詞は何ですか。
S1:「に」です。
S2:「が」です。
T:じゃあ、例文を作ってください。
S1:授業に遅れます。
S2:電車が遅れます。
(1)について
・「急がないと」の後ろはどんな言葉が省略されていると思いますか。
→急がないといけないよ。
・どうして省略されていますか。
→カジュアルな話し方だから。
問題2:2つの似た言葉から正しいものを選ぶ問題
T:じゃあ、問題2を見てください。答えは何ですか。書いてください。
学習者が書き終えたら、答えを確認する。
比較的短い時間のときは使わない。「です」のほうがナチュラル。
バスの数を数える時は台数、バスの便がどれだけあるかを言うときは本数を使う。
(例文)
・バスは1時間に3本あります。
・1時間に3回バスが来ます。
・最後に止まる駅。
最初の駅は「起点」や「始点」などが使われるが、あまり使うことはない。
行って帰ってくること。行くだけ、帰るだけは「片道」
追加の練習問題
教室活動のヒント&タスクを使って練習する。
聞き取り練習
問題1
T:じゃあ、次に聞き取り練習をしましょう。今から、4つの会話を聞きます。
T:ますは、誰と誰が話しているか、何について話しているか聞いて答えを書いてください。
S:(タスクにチャレンジする)
T:できましたか。
S:はい。
T:じゃあ、1の答えは何ですか。
S:同僚同士です。
T:そうですね。どんな話し方を使ってしましたか。
S:カジュアルな話し方です。
T:いいですね。じゃあ、何について話していましたか。
S:大阪出張についてです。
T:いいですね。じゃあ、答えはどれですか。
S:大阪までの行き方です。
他の答えについても確認し、どんな話し方をしていたか考えさせる。
タスクが終わったら・・・
T:じゃあ、もう一回CDを聞きましょう。今度はどんなことを話しているか、聞いてください。わからない言葉や難しい言葉があったらメモしてください。
S:(CD)を聞く。
T:だいたいわかりましたか。
S:うーん、ちょっと言葉が難しいです。
T:どんな言葉が難しかったですか。
時間から考えて
(媒介語で説明)
全部のフライト
JR線、阪急線、何の線ですか。
フライトがキャンセルになること。確実
確かで間違いがないこと
時刻と時刻の間。
決められないこと
問題2
T:じゃあ、もう一度聞きましょう。次は会話の最後、どうなったかを聞き取ります。
(選択肢を確認しリスニングを実施する。)
T:じゃあ、1番の答えは何ですか。
S:新幹線です。
T:どうしてわかりますか。
S1:新幹線のほうがいいかな。
S2:それから、「そうする?」と言いました。
同様に他の答えについても確認し、どうしてその答えだと思ったか、聞き取った内容を確認する。
問題3
T:じゃあ、もう一度CDを聞いて、問題の答えを書いてください。
問題4
T:じゃあ、次は問題4です。CDを聞いてどんなフレーズが使われているか書いてください。
S:(タスクにチャレンジする。)
T:CDを聞いたら、フレーズの意味やフォーマルな言い方(カジュアルな言い方)などを確認する。
(1)どっちてもいいけど
フォーマルな言い方は「どちらでもいいですけれど。」
(2)どっちかって言えば
フォーマルな言い方は「どちらかと言えば」
(3)しといたほうがよかった。
フォーマルな言い方「しておいたほうがよかった」
口答練習
教室活動のヒント&タスクの問題を使って練習する。(必要に応じて追加する。)
ポイントリスニング
選択肢の中でどれが速いかを聞き取る練習。答えを確認する際、どうしてそう思うのか、CDではどんなことを言っていたかを質問する。
機能別の重要表現
以下の3つの表現について学習する。
・どちらがいいかアドバイスをする表現
・条件を述べる表現
流れはQ&Aを通してどういった表現を使うのが適切か確認し、それから教科書の表現を紹介する。そして、練習問題を使って練習する。
1. どちらがいいかアドバイスを求める表現
T:みなさんは、友達と旅行するとき、バスで行くか電車で行くか迷っています。友達にアドバイスをもらいたいです。何と言ってアドバイスをもらいますか。
S:答える。
T:じゃあ、みなさんは今、新しい日本語の教科書を買いたいです。でも、たくさん種類がありますから、迷っています。どれがいいかわからないので、先生にアドバイスを求めます。何と言いますか。
T:いいですね。じゃあ、今日は他の表現も紹介します。
(紹介後、教科書の練習問題を使って練習する。)
2. どちらがいいかアドバイスする表現
T:じゃあ、さっき、アドバイスを求める表現を勉強しました、じゃあS1さんとS2さんは今、デパートにいます、S1さんは赤いシャツか、白いシャツを買いたいです。どちらを買いますか。S2さんにアドバイスを求めてください。
S1:S2さん、シャツを買おうと思っているんだけど、どっちがいいかな。
T:S2さんは何と言いますか、
S2:う~ん、赤いシャツのほうがS1さんに似合うから、赤いシャツはどうですか。
T:じゃあ、みなさんは今、新しい日本語の教科書を買いたいです。でも、「げんき」と「みんなの日本語」のどちらを買うか迷っています。先生にアドバイスを求めます。何と言いますか。 S1:先生、日本語の本を買おうと思っているのですが、「げんき」と「みんなの日本語」とどちらのほうがよろしいでしょうか。
T:いいですね。じゃあ、今日は他の表現も紹介します。
(紹介後、教科書の練習問題を使って練習する。)
3. 条件を述べる表現
「教科書の表現を見ながら進めていく。」
T:はい、今、アドバイスを求める表現とアドバイスする表現を勉強しました。
T:じゃあ、私はS1の友達です。私は友達と今晩ディナーに行きます。
T:「S1さん、今晩、何食べたい?」。何と言いますか。
S1:寿司食べたい。
他のSにも質問する。
T:いいですね。でも、いつも私が聞いたときにアイデアがあるかわからないですよね。
S:はい。
T:じゃあ、何を食べたいかアイデアがなかったら、どう言いますか。
S:なんでもいいよ、
T:いいですね。でも、「何でもいいよ」だったら、店を探すのが大変ですよね。
S:はい。
T:じゃあ、何かもう少し条件を言ってください。
S:おいしかったら、どこでもいいよ。
T:いいですね。じゃあ、「条件を言う」言い方を少し勉強しましょう。
(紹介後、教科書の練習問題を使って練習する。)
もういっぱい
時間があったり、学生の余力があれば実施する。難しい場合は宿題とする。
教室活動のヒント&タスクの「練習」も利用する。
ロールプレイ
普通体と丁寧体の2つのパターンで実施する。