新・にほんご敬語トレーニング 第14課:電話の敬語

B!

使用教材

第14課の学習項目

Can-do
ビジネスパーソンとして、適切な電話対応ができる。

1. できますか

進め方
・この課の「テーマ」と「Can do」を確認し、文章の場面を確認する。
・文章を読んで、主人公「アレックス」が使っている敬語について、どこが変か、どういえば良いのかを考えさせる。

ウォーミングアップ

T:みなさんは時々、友達と電話をしますか。
S:はい。
T:そうですねか。じゃあ、どんなふうに電話をしますか。S1さん、S2さんやってみてください。
S1:もしもし、S2さん。
S2:もしもし、S1さん、どうしたの?
S1:今晩暇?
S2:どうして?
S1:暇だったら、ご飯でも食べにいかない?
S2:いいよ。

 T:いいですね。今、二人に電話をしてもらいました。
T:話始めるときは「もしもし」を使っていましたね。
S:はい。
T:じゃあ、ビジネスのときも「もしもし」を使って、同じように電話をすればいいと思いますか。
S:いいえ。
T:じゃあ、どうやって電話をすればいいですか。ペアで考えてみてください。 

(少し時間をとって、確認する)

T:はい、今日のトピックは「電話の敬語」です。
T:じゃあ、初めに教科書の文を読みましょう。S1さん最初の文を読んでください。

S:(教科書を読む)

T:アレックスさんはどこにいますか。
S
:オフィスです。

T:そうですね。何をしていますか。
S:仕事。
T:はい、じゃあ、教科書を読みましょう。

会話を読む

T:じゃあ、S1さんはアレックスさんです。S2さんは木村さんです。S3さんは金子部長です。
TS1さん、S2さん、S3さん立ってください。
S1:立つ
T:じゃあ、読みましょう。

読む時は、プリントを見ながらでいいので、役になりきって、読む。

読んだ後に・・・
T:アレックスさんと加藤さんの会話はどうでしたか。何か変なところがありましたか。隣の人と相談してみてください。
S:(相談する)
T:相談できましたか。
S:はい。
T:じゃあ、何か気がついたことがありますか。
S1:「あ、はい」は良くないと思います。 

 学習者にとって簡単すぎる場合は、どんな会話が良いのか考えさせる

Sの回答を確認した後・・・
T:じゃあ、1つずつチェックしましょう。
TS1さん、最初の文を読んでください。 

・・・・日本ムービーです。
→はい、(名前/会社名)でございます。

 

 会社にって「〜です」としているところもある。

あ、はい。
→こちらこそいつもお世話になっております。/ いつもお世話になっております。 

部長さんは今、・・・
→(名前)は今・・・

 ちょっと待ってください。
→少々お待ちください。

もう一歩
じゃあ、橋本部長は今、出張で会社にいません。電話で何と言って説明しますか。
→申し訳ございません、橋本はただいま、出張中でして。

T:他にどんな電話の表現を知っていますか。
S:(考える)

T:橋本さんはいらっしゃいますか。もし、橋本さんはトイレ行っている場合どうやって説明しますか。
S
:橋本はお手洗いに行っております。
T:橋本はただいま席を外しておりまして・・・。

 他の表現についても確認する。

 電話の声が小さく聞こえないときの表現に「お電話が遠いようですが」と言った表現もある



2. 敬語で行ってみよう

進め方
・正しい敬語の表現や形を確認する。
・確認できたら、もう一度、文章を正しい敬語を使って読む

T:はい、全部読めましたね。
S:はい。

T:今日のトピックは何でしたか?
S
:「電話の敬語」です。

各表現について確認する。
確認後、簡単なロールプレイを実施し、理解度をチェックする。

3. 練習しましょう

進め方
・CDを聞きながら、練習をする。(生徒のレベルによりやり方は調整するが、基本は以下を想定)
①文字を見ながら聞いてもらう。
②慣れてきたらCDを一時停止して、リピートしてもらう。
③さらに慣れてきたら、聞く前に想像して言わせる。
④最後にもう一度、CDと、一緒に言わせる。

T:じゃあ、少し練習しましょう。始めにCDを聞いてください。
S:(CDを聞く) 

T:じゃあ、今度はリピートしましょう。
S:CDを聞いてリピートする) 

T:じゃあ、次は聞く前に言いましょう。S1さん、1番は?
S:(答える) 

T:じゃあ、もう一度、CDを聞きながら、言いましょう。
S:(CDを聞きながら、言う。)

 問題数はあまり多くないので、もっと練習させたい場合は、例文を事前に用意しておくこと。

4. これでOK!

進め方
・音声サンプルを繰り返し聞いて、一緒にリピートしたり、シャドーイングをする。
→また、宿題として、何回も家で読ませる。

T:はい、じゃあ、次のページを見てください。教科書を見ながらCDを聞いてください。
S:(CDを聞く)
T:どうですか。意味がだいたいわかりましたか。
S:はい。
T:じゃあ、CDをもう一度、聞きましょう。今度はCDと一緒に読んでください。 

CDを流し、Sは一緒に読む。
CDのスピードが速い場合は、Tが読んで、Sがリピートする。
時間があればシャドーイングも実施する。



5. チェックしましょう

進め方
・この課で勉強した、敬語の言葉や表現を確認する。
・チェックシートに書かせて答えを確認する。

T:じゃあ、問題にチャレンジしましょう。
S:(問題を解く)

T:1番の答えは何ですか。
S:(答える)

他の問題も答えを確認する。

6. スタイルを変えてみましょう

板書
・敬語を使って答えさせる。
・それから、CDを聞かせて、リピートさせる。

T:すみません。大事な書類を忘れてしまって。敬語スタイルで?
S
:(答える)

T:友達スタイルで?
S
:(答える)

7. やってみましょう

進め方
・ロールプレイで「Can do」が達成できたかをチェックする。

T:はい、じゃあ、最後にロールプレイをしましょう。
T:(ロールカードを配布)

T:はい、じゃあ、ペアで練習してください。後で、前でやってもらいます。
T:今日勉強した言葉を使ってくださいね。

S:(練習して、発表)

 発表後に発表を見ていた学生に良かった点や、もう少し改善したところがいい点を確認する。
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