【教案】みんなの日本語初級1:第23課

記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります

使用教材

できるようになること(Can-do)

・どんな時にどんな行動をするか、あるいはしたかが説明できる。
・簡単な機械の使い方や道順などが聞いてわかる。

学習項目(文型)
  1. V(辞書形 / ナイ形)とき
  2. V(辞書形 / タ形)とき
  3. イA / ナAな / Nのとき
  4. V(辞書形)と



 文型1:V(辞書形 / ナイ形)とき

導入

導入例1

T:皆さんは何時に寝ますか?
S:12時に寝ます。
T:電気を消しますか?
S:はい、消します。
T:寝ます。電気を消します?
S:寝る時、電気を消します。
T;エアコンをつけますか?
S:はい、つけます。
T:寝る・・・?
S:寝る時、エアコンをつけます。

板書
ねるとき エアコンをつけます。

T:本を読みます。難しい言葉があります。意味がわかりません。S1さん、何をしますか。
S1:辞書を使います。
T:意味がわかりません、辞書を使います。S1さん?
S1:意味がわかりませんとき、辞書を使います。
T:意味がわからないとき、辞書を使います。

T:S2は京都へ行きました。道がわかりません。S2さん、何をしますか。
S2:Google mapを使います。
T:道がわからなりません、Google mapを使います。 S2さん?
S2:道がわからないとき、Google mapを使います。

板書

みちが わからないとき Google mapを つかいます。

SentenceAとき、SentenceB。  When A, B

T:「とき」の前は何形ですか?
S1:辞書形です。
S2:ない形です。
T:そうですね。
導入例2

T:これは何ですか。
S:パスポートです。
T:パスポートはいつ要りますか。
S:外国へいきます。
T:そうですね。外国へ行きます。パスポートが要ります。
T:外国へ行くとき、パスポートが要ります。

T:これは何ですか?
S:わかりません。
T:これは図書館のカードです。
T:図書館のカードはいつ入りますか?
S:本を借ります。
T:そうですね。本を借ります。図書館のカードが要ります。
T:本を借りるとき、図書館のカードを使います。

T:これは何ですか?
S:箸です。
T:いつ使いますか。
S:ご飯を食べます。
T:ご飯を食べます。箸を使います。皆さん?
S:ご飯を食べるとき、箸を使います。

T:これは何ですか。
S:椅子です。
T:そうですね。いつ椅子に座りますか。
S:勉強するとき、椅子に座ります。

板書
ごはんを たべるとき はしを つかいます。
べんきょうするとき いすに すわります。

T:「とき」の前は何形ですか?
S:辞書形です。
T:そうですね。

T:じゃあ、これは何ですか?
S:辞書です。
T:いつ使いますか。
S:単語の意味がわかりません。
T:単語の意味がわかりません。辞書を使います。皆さん?
S:単語の意味がわからないとき、辞書を使います。

板書
たんごの いみが わからないとき じしょを つかいます。

T:「とき」の前は何形ですか?
S:ない形です。
T:そうですね。

練習

●二つの文をつなぐ練習
T:ご飯を食べます。はしを使います。
S:ご飯を食べる時、はしを使います。

・寝ます。電気を消します
・本を借ります。カードが要ります。
・本を読みます。メガネをかけます。
・道がわかりません。友達に聞きます。
・出かけます。傘を持っていきます。
・漢字の読み方がわかりません。先生に聞きます。

●絵を見て、「〜とき」で答える練習

●Q&Aで練習
T:学校へ行く時、何で行きますか。
S:(学校へ行く時、)バスで行きます。

家に帰る時、何で帰りますか。
宿題がわからない時、どうしますか。 / 誰に聞きますか。

●教科書の問題(B−1)


 文型2:V(辞書形 / タ形)とき

導入(辞書形/タ形)とき

ポイント!

「V1ときV2」の前の動詞V1と、後ろの動詞V2がいつ行われるのかが重要。

V1→V2の場合、V1はタ形になる。
V2→V1の場合、V1は辞書形になる。

(例)
教室に入った時、電気をつけます。(教室に入る→電気をつける)
教室を出る時、電気を消します。(電気を消す→教室を出る)
導入例1:生徒が英語圏の場合(間接法で教える場合)

T:(板書)When I leave the classroom, I turn off the light. 日本語でなんですか?
S:教室を出る時、電気を消します。
T:(板書)教室を出る時、電気を消します。
T:(板書)When I enter the classroom, I turn on the light. はい、日本語で?
S:教室に入る時、電気をつけます。
T:(板書)教室に入る時、電気をつけます。これは違います。(板書)入る時→入った時

上記の違いを時間軸を書いて説明する。

教室を出る時、電気を消します
second     first action

When I leave the classroom, I turn off the light

教室に入った時、  電気をつけます
first                     second

When I enter the class room, I turn on the light

When you turn on the light, you have already finished first action.

導入例2:直接法で教える場合

T:(写真を見せて)何と言いますか。
S:いただきます。
T:そうですね。いつ言いますか。
S:ご飯を食べるとき、言います。
T:そうですね。ご飯を食べる時、「いただきます」と言います。

T:じゃあ、(写真を見せて)何といますか。
S:「ごちそうさまでした。」と言います。
T:いつ言いますか。
S:ご飯を食べましたとき
T:そうですね。ご飯を食べたとき、「ごちそうさま」でしたと言います。

その他、「いってきます」、「ただいま」も同じように紹介する。

板書
ごはんを たべるとき 「いただきます」と いいます。
ごはんを たべたとき 「ごちそうさま」と いいます。

練習

●二つの文をつなぐ練習
T:風邪をひきます。薬を飲みます。
S:風邪をひいたとき、薬を飲みます。

・コーヒーを飲みます。砂糖を入れます。
・友達の家に行きます。ケーキを買います。
・友達が家に来ます。ゲームをします。
・電車に乗ります。切符を買います。
・ディズニーランドに行きます。ミッキーマウスのキーホルダーを買います。

●教科書の問題(B−2)

●Q&A
挨拶の言葉をいつ言うか質問する。

T:ご飯を食べるとき、何と言いますか。

導入(動詞文:Vるとき / Vたとき、〜た)

T:ごはんを食べるとき、「いただきます」と言います。
T:私は毎日言います。
T:明日、ご飯を食べるとき、「いただきます」と言います。
T:明後日、ご飯を食べるとき、「いただきます」と言います。
T:昨日?S1さん
S1:昨日、ご飯を食べたとき、「いただきます」と言いました。
T:昨日、ご飯を食べるとき、「いただきます」と言いました。
T:おととい?S2さん?
S2:おととい、ご飯を食べるとき、「いただきます」と言いました。

板書
きのう ごはんを たべるとき、 「いただきます」と いいました。

T:私は毎日ごはんを食べたとき、「ごちそうさま」と言います。
T:昨日、ご飯を食べたとき、「ごちそうさま」と言いました。
T:おととい、ご飯を食べたとき、「ごちそうさま」と言いました。
T:明日?S1さん?
S1:明日、ご飯を食べるとき、「ごちそうさま」と言います。
T:明日、ご飯を食べたとき、「ごちそうさま」と言います。
T:明後日?S2さん?
S2:明後日、ご飯をたべたとき、「ごちそうさま」と言います。

板書
きのう ごはんをたべたとき 「ごちそうさま」と いいました。

練習(動詞文:Vるとき / Vたとき、〜た)

●教科書の問題(C−1)

 文型3:イA / ナAな / Nのとき

導入(い形容詞文)

T:皆さん、誰と住んでいますか。
S:一人です。
T:そうですか。時々、寂しいですか。
S:寂しいです。
T:じゃあ、何をしますか。
S:スカイプで家族に電話します。
T:Sさんは寂しい時、スカイプで家族に電話します。

T:(写真を見せて)ジョンさんです。ジョンさんは今、とても眠いです。でも、明日テストがあります。勉強しなければなりません。ジョンさんは、眠いです。何をしますか?
S:コーヒーを飲みます。/ 顔を洗います。
T:ジョンさんは眠い時、コーヒーを飲みます。

板書
ジョンさんは 眠い時、コーヒーを飲みます。

導入(な形容詞文)

T:明後日は土曜日です。みなさんは明日暇ですか?
S1:はい、暇です。
T:じゃあ、S1さん何をしますか。
S1:うーん、テレビを見ます。
T:S1さんは暇な時、テレビを見ます。

板書
S1さんは 暇な時、コーヒーを飲みます。

導入(名詞文)

T:田中さんは今、30歳です。5年前に結婚しました。5年前、田中さんは何歳ですか?
S:25歳です。
T:はい、そうですね。田中さんは?
S:25歳の時、結婚しました。

板書
25さいのとき けっこんしました。

練習:形容詞文/名詞文

●Q&Aで練習
T:S1さんは暇な時、何をしますか。
S:暇な時、ゲームをします。

●結合練習
T:頭が痛いです。病院へ行きます。
S:頭が痛い時、病院へ行きます。

●教科書の問題(B−3)

導入:〜とき、どうしますか。

メモ
何か問題があって、困った場合、やり方がわからない場合などの対策や方法、手順を尋ねる場合に使われる表現。

T:私は家へ帰りました。とてもお腹が空きました。冷蔵庫を開けます。えぇ〜、冷蔵庫の中に何もありません。S1さん、冷蔵庫の中に何もない時、スーパーに行きますか、コンビニに行きますか、レストランに行きますか、どうしますか。
S:レストランへ行きます。

T:好きな女の人と、レストランへ行きました。ごはんを食べました。おいしかったです。お腹いっぱいです。お金を払います。。。あ、あ、あれ???お金が足りません。。。。お金が足りない時、どうしますか。
S:女の人に借ります。

板書

【問題がありません。→ なにをしますか。】
ex. 暇なとき、何をしますか。/ 天気がいいとき、何をしますか。

【問題があります。→ どうしますか。】
ex. 病気のとき、どうしますか。
道がわからないとき、どうしますか。

練習:〜とき、どうしますか。

●Q&Aで練習
・お金がない時、どうしますか。
・教科書を忘れた時、どうしますか。
・漢字の読み方がわからない時、どうしますか。
・風邪を引いた時、どうしますか。
・道がわからない時、どうしますか。

●教科書の問題(B−4 / C−2)


文型4:V(辞書形)と

メモ
  • ある動作を行うと、必ず、別のことがらや作用が続いて起こることを示す。(Whenever A happenes, B happenes.)
  • 機械の使い方や道順の説明によく使われる。

導入:〜と、〜

T:(パソコンを見せて)これは私のパソコンです。このボタンを押します。パソコンがつきます。このボタンを押すと、パソコンがつきます。このボタンを押します。音が大きくなります。このボタンを押すと、音が大きくなります。

T:(部屋のスイッチを指して)、このスイッチを押します。電気がつきます。このスイッチを押すと、電気がつきます。

T:日本には4つの季節があります。春になります。桜が咲きます。春になる?
S:春になると、桜が咲きます。

板書
このボタンを押すと、でんきがつきます。  Whenever A happens, B happens too.
(clauseA)    (clauseB)

   「春になると、(いつも)花が咲きます。」、「このスイッチを押すと、(いつも)音が大きくなります。」と言うように、Aをすると、"いつも"Bが起こるということがポイント。

  「〜と」は文末に制限があるので、「〜たいです。」、「〜てください」、「〜てはいけません」などは使えないことを教える。

練習:〜と、〜

●Q&Aで練習
T:S1さんはお酒を飲みますか。
S1:時々飲みます。
T:お酒をたくさん飲むと?
S1:お酒をたくさん飲むと、顔が赤くなります。

T:春、夏、秋、冬、どれが好きですか。
S:冬です。
T:冬になると?
S:冬になると、雪が降ります。

導入:〜と、〜があります。

メモ
道順の説明によく使われる表現。事前に語彙の確認をしておくこと。

T:私は郵便局へ行きたいです。今ここです。郵便局はどこにありますか。
S:あの交差点を右へ曲がります。左にあります。
T:あの交差点を右へ曲がると、左にあります。

板書
あのこうさてんを みぎへ まがると、ひだりにあります。

他の建物についても質問し確認する。

練習

●地図を見せて道を尋ねたり、答えたりする練習
T:銀行はどこにありますか。
S:あの交差点を左に曲がるとあります。

●教科書の問題(B−6 / C−3)

●絵カードを見せて文作り

まとめ練習

教科書の「問題」を使ってリスニング、文作りなど、第23課の総まとめ問題を解かせる。

会話練習

教科書の会話:どうやって行きますか。

進め方の例1
①絵を見せて、シチューションを説明する。(Sに考えさせても良い)
②二人のセリフを考えさせる。
③スクリプトを見せて、会話をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。
進め方の例2
①絵を見せて、Tが一度読む。
②Tがもう一度読む、Sはリピートする。
③意味をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。

図書館の人とカリナさんの会話。

電話で図書館までの行き方を尋ねる会話だが、実際、今はGoogle mapが普及してるので、こういった会話をする機会はすくなってきている気がする。

できる日本語 初級 第14課 - トピック1:初めて見た!初めて聞いた!

この課では、使い方がわからない人に簡単に使い方を説明する活動ができる。

文型
・条件文の「〜と、〜」
・「〜」は英語で〜といいます。
関連書籍
スポンサーリンク
コメントを残す

CAPTCHA


関連キーワード