使用教材

げんき2 初級日本語

できるようになること (Can-do)

・悪い経験やできごとについて話すことができる 。
・物の状態を描写することができる。
・他人に対する希望を述べることができる。

文法を教える前に

げんきの教科書では文法解説がセットになっているので、事前に読んできてもらうとスムーズに授業を進めるできるだろう。また、授業の開始時に第21課の会話ビデオを見せて、この課でどういったことを学ぶのか考えさせると、学習者のゴールが明確化されて、いいのではないでしょうか。

動画はこちらからダウンロード可能

語彙の導入

新出語彙は事前に宿題として、読む練習+暗記をしてきてもらう。ただし、数が多く学習者の負担になる場合は、必要最低限覚えてきて欲しい単語をこちらから提示する。

授業のはじめに、絵カードを見せて、Tのリピート、 Sだけといった流れで習熟度を確認する。絵カードは自作が面倒な方には、教科書準拠の絵カードが出版されているので、こちらを使うことをオススメする。

げんきな絵カード2

文法の導入

1.Passive Sentences

導入:受身形の作り方1

T:S1さんは字がきれいですね。
S1:ありがとうございます。
T:私はS1さんを褒めました。S1さん、私は?
S1:私は先生を・・・褒め。
T:私は先生に褒められました。

T:S1さん、土曜日は暇ですか。
S1:はい。
T:じゃあ、パーティーへ行きましょう。
S1:はい。
T:私はS1さんを誘いました。S1さんは?
S1:私は先生を・・・誘い。
T:私は先生に誘われました。

板書

わたしは S1さん ほめました。

わたしは せんせい ほめられました

T:はい、今日はPassive sentencesを勉強します。

Ru-verbs → Irregular verbs → U-verbsの順で導入する。

T:(Ru-verbのカードを見せて)食べる。食べられます。
T:見る。見られる。
T:いじめる。S1さん?
S1:いじめられる。
T:決める。S2さん?
S2:決められる。
T:はい、いいですね。Ru-verbのPassive formはPotential formと同じです。

Ru-verbs
食べる→食べられる
見る→見られる
【る→られる】

T:じゃあ、来るは?
S:来られる?
T:はい、そうです。じゃあ、するは?
S:できる?
T:いいえ、違います。されるです。

Irregular-verbs
くる→こられる
する→される

T:じゃあ、次はU-verbsです。買う、S1さん?
S1:買える?
T:買われる。
T:飲む。S2さん?
S2:飲・・・める?
T:飲まれる。
T:待つ。S3さん?
S3:待たれる?
T:はい、そうです。

U-verbs
買う→買われる
待つ→待たれる
【u→aれる】

練習

●受身形を作る練習

T:食べる
S:食べられる

導入:受身形の作り方2

T:食べる→食べられる、negative formは?
S:食べられない。
T:じゃあ、affirmative past は?
S:食べられた
T:てformは?
S:食べられて
T:そうですね。
T:じゃあ、食べられたのnegative past は?
S:食べられなかった。

Ru-verbs

affirmativenegativev
present食べられる食べられない
past食べられた食べられなかった

 

T:これは、short form ですね。じゃあ、S1さんlong formは?
S1:食べられます。食べられません。食べられました。食べられませんでした。
T:そうですね。

他、U-verbs、Irregular-verbsについても形を確認する。WBにいちいち板書していると時間がかかるので、プリントを配布すると良い。

練習

●動詞を与えて、受身形の現在、過去、肯定形、否定形の練習をする

導入:〜は〜に passive form。

T:S1さんは日本語が上手になりましたね。
S1:ありがとうございます。
T:(板書しながら)私はS1さんを褒めました。S1さん、私は?
S1:私は先生を褒められました。
T:私は先生褒められました。です。

T:S1さん、日曜日、パーティーへ行きませんか。
S1:いいですよ。
T:私は私はS1さんを誘いました。S1さん、私は?
T:私は先生に誘われました。

板書
わたしは せんせい さそわれました。

練習

●変換練習

父は私を褒めました。 → 私は父に褒められました。
兄はわたしをしかりました。 → 私は兄にしかられました。
黒田さんは私を(パーティーに)誘いました。 → 私は田中さんに(パーティーに)誘われました。
友達は私を見ました。 → 私は友達に見られました。
先生は私を呼びました。 → 私は先生に呼ばれました。

●文作り(絵を見せて文を作らせる。)

導入:〜は〜に ~を passive form。(迷惑の受身・所有物の受身)

T:私は犬が好きです。犬を触ります。どうですか。犬は何をしましたか。
S:先生の手を噛みました。
T:そうですね。犬は私の手を噛みました。
T:私は嬉しいですか?
S:いいえ、うれしくないです。そうですね。とても痛いです。嬉しくないです。
T:犬は私の手を噛みました。私は?
S:先生の手は犬に噛まれました。
T:私は犬に手を噛まれました。

T:(生徒のカバンを盗んで)私はS1さんの鞄をとりました。これはもう私のです。返しません。
S1:えぇ、返してください。
T:返しません。私のです。S1さん嬉しいですか。
S1:嬉しくないです。
T:私はS1さんの鞄をとりました。S1さん、「私は?」
S:私は・・・私の鞄は・・・・。
T:私は先生に鞄を取られました。です。

T:私は椅子に座っています。となりに人がいます。となりの人はタバコを吸いました。
T:私はタバコが嫌いです。嬉しいですか。
S:嬉しくないです。
T:そうですね。嬉しくないです。
T:私はとなりの人にタバコを吸われました。

板書
犬は私の手をかみました。
→私は犬に手を噛まれました。先生は私のかばんを取りました。
→私は先生にかばんを取られした。

 

となりの人はタバコを吸いました。
→私はとなりの人にタバコを吸われました。

Person1は Person2に Nounを passive form.

T:他の人が何かアクションをします。そして、私は嬉しくないないです。嬉しくないとき、これを使います。(When you are inconvenienced by somethig or someone's action, you can express your dissatisfaction using the passive sentences.)

練習

●文作り(教科書の問題)
たろうさんは どろぼうに かばんを とられました。

●ワークブック(変換練習 / 翻訳)

●絵を見せて受身形を使って答える練習

●Q&A(教科書の問題)

T:友達に馬鹿にされたことがありますか。
S:はい、あります。
T:へぇ、いつですか。


2.  〜てある

ポイント
●他動詞+てある
●人が何らかの意図や目的を持って行った行為の結果としての物の現在の状態を表す。

導入

T:(壁のポスターを指して)これはなんですか。
S:ポスターです。
T:そうですね。誰が貼りましたか?
S:A先生?
T:そうですね。A先生が貼りました。どうして貼りましたか?
S:貼った方が綺麗ですから。
T:そうですね。綺麗な写真ですね。
T:A先生はポスターを貼りました。今、ポスターはどうですか。
S:あります。
T:壁にありませね。
T:壁にポスターが貼ってあります。

T:あれ、ここにスピーカーがありますね。誰が置きましたか?
S:先生ですか。
T:そうですね。じゃあ、どうして私はスピーカーを置きましたか。
S:リスニングの勉強ですか。
T:そうですね。後で使いますから、私が置きました。じゃあ、今、スピーカーはどうですか。
S:あそこにあります。
T:あそこにありますね。スピーカーが置いてあります。

T:これは誰の本ですか。
S:先生の本です。
T:え?違いますよ。私のじゃありません。あ、名前があります・・・黒田。
T:これは黒田さんの本ですね。黒田さんは本を買ったとき、名前を書きました。どうしてですか。
S:自分の本ですから。
T:そうですね。自分の本ですね。名前を書かなかったら、黒田さんの本?、ジョンさんの本?、わかりません。だから名前を書きました。
T:今はどうですか。名前がありますか。
S:はい、ありますか。
T:そうですね。ありますね。本に名前が書いてあります。

T:(電気を指して)今、電気はどうですか?
S:ついています。
T:はい、ついています。誰がつけましたか?
S:先生?
T:はい、私です。1時間前につけました。どうして私がつけましたか。
S:授業があるから。
T:そうですね。みなさんが学校に来ますから、電気をつけました。電気がつけてあります。

板書

かべに ポスターが はってあります。

transitive verbs + てある:ドアが開けてある。
→ somebody has done something intentionally and that state continues.

Intransitive verbs + ている :ドアが開いています
→ continuation of a situation

練習

●文作り(教科書の問題)
絵を見て、「〜てある」を使った文を作る。

●変換練習

並べます→並べてあります。
置きます
買います
消す
貼ります
つけます
予約します
閉めます
包みます

●ワークブック(英語から日本語へ翻訳する)

●後件作成

・ポスターが、(貼ってあります)。
・名前が、(書いてあります)。
・スプーンが、(置いてあります)。
・エアコンが、(つけてあります)。

3. 〜間に

導入

●時間軸を書いて説明する。

T:トムくんは日本に留学しています。今年の4月から12月まで留学します。トムくんは相撲が大好きです。だから7月に相撲を見ました。
T:トムくんは日本に留学している間に、相撲を見ました。

T:昨日、私は10時に寝ました。今朝、9時に起きました。でも、3時ごろに地震がありました。
T:昨日、寝ている間に地震がありました。

板書
昨日、寝ている間に地震がありました。
There was an earthquake, while I was asleep yesterday.A(Vている)間に B
A(Noun)の間に B     B take place, while A
※「いる」は「〜ている」の形にはならない
ex. 日本にいる間に、相撲を見ました。

T:皆さんは、冬休み何をしましたか。
S1:私は国へ帰りました。
S2:私は京都へ旅行に行きました。
T:そうですか。S1さんは冬休みの間に国へ帰りました。S2さんは冬休みの間に京都へ旅行に行きました。

練習

●文作り
・時間軸を書いて問題を作る。

(問題例)
[Vている間に]
寝ている間に、地震がありました。
寝ている間に、たくさん汗をかきました。
お風呂に入っている間に、電話がありました。
娘が買い物に行っている間に、ご飯を作りました。
パクさんがたくさん遊んでいる間に、私はたくさん勉強します。
お湯を沸かしている間に、野菜を切ります。
先生が教室にいる間に、わからない問題を質問します。/ききます。

[Nの間に]
夏休みの間に、復習しておきます。
休み時間の間に、トイレに行っておきます。
留守の間に、友達がきました。

●前件作成・後件作成(教科書の問題

ex. 日本にいる間に、(     )たいです。

4. adjective + する

導入

T:(写真を見せて)田中さんはジーンズを買いました。でも、長いですね。
S:はい、長いです。
T:長いですから、田中はジーンズを短くします。

T:私はさっき、ジュースを買いました。でも、冷たくないです。だから、冷蔵庫に入れます。
T:ジュースを冷たくします。

T:(CDを流して)音が聞こえますか。
S:小さいです聞こえません。
T:そうですね。小さいですね。じゃあ、音を大きくします。

T:これは私の部屋です。綺麗ですか。
S:きたないです。
T:そうですね。汚いですね。だから、掃除します。部屋を綺麗にします。

板書
音を大きくします。
部屋をきれいにします。adjectiveする:to make something (adjective)
い-adjective:〜くする
な-adjective:〜にする

練習

●形容詞を与えて、「〜くする」、「〜にする」の形を練習

安い、多い、新しい、良い、長い、短い、広い、白い、はやい、あまい、明るい、暗い、きれいな、静かな、親切な、便利な、簡単な、有名な

●絵を見せて、文を作る練習

●後件作成

・音が大きいので、(小さくします)
・エアコンの風が強いので、(弱くします)
・部屋が暗いので、(明るします)
・暑いので、エアコンを(強くします)



5. 〜てほしい

導入

T:これは友達のトムさんです。トムさんはタバコが好きです。私と話すとき、いつもタバコを吸います。私はタバコが大嫌いです。トムさんはタバコをやめます。私はこれが欲しいです。私はトムさんにタバコをやめてほしいです。

T:私の友達のジェームスさんです。ジェームスさんは日本語を勉強しています。でも、全然、宿題をしません。いつもサボります。昨日も一昨日も宿題をしませんでした。トムさんは勉強します。私はこれが欲しいです。私はジェームスさんに勉強してほしいです。

T:皆さんは、今年、JLPT N4を受けますね。
S: はい。
T:受かると思いますか。
S:う〜ん、わかりません。
T:私は皆さんにJLPT N4に受かって欲しいです。

板書

私はトムさんにタバコをやめてほしいです。

みなさんに JLPT  N4 に受かってほしいです。

私は personに Vてほしい: I want (person) to do

T:私の友達のジョンさんです。ジョンさんはいつも嘘をつきます。
T:(板書)ジョンさんはいつも嘘をつきます。私はこれが欲しくないです。
T:私はジョンんさんに嘘をつかないでほしいです。

T:(写真を見せて)これは私の同僚です。趣味は歌です。でも、とても下手です。オフィスでいつも歌います。うるさいです。耳は痛いです。歌わないでほしいです。

板書
うそを つかないでほしいです。
=うそを ついてほしくないです。
歌わないでほしいです。
=歌ってほしくないです。(私は) personに Vないでほしいです (or Vてほしくないです ): I don't want (person) to do

練習

●変換練習

T:勉強する
S:勉強してほしいです。

手伝う、話す、帰る、買う、売る、取る、聞く、知る、持ってくる、約束を守る、笑う、起こす、おごる、ご馳走する、直す、選ぶ、祈る、勝つ、働く、電話をかける、別れる、調べる、気をつける、覚える、忘れる、見せる、見つける、伝える、来る、迎えに来る、勉強する、結婚する

●結合練習

T:お母さん、仕事をする。
S:お母さんに仕事をしてほしいです。

お父さん・たばこをやめる
おばあさん・若いころの話をする
友達・日本語の勉強を続ける
友達・遠い所に行かない
同僚・夢を諦めない
先生・もっと学生を褒める
昔の彼・私を忘れる
昔の彼女・幸せになる

●ワークブック
シチュエーションを与えて、「〜てほしい」の文で答えさせる。

ex. 友達はうるさいです。 → 私は友達に静かにしてほしいです。

会話練習

教科書のダイアログ読む。Tが読んでリピートさせたり、ペアで読んだりして練習する。それあkら、前に出て、それぞれの役になりきって読ませたり、シャドーイングをするなど、たくさんアウトプットをさせる。

読み書き編

漢字

基本的には宿題とする。教室の中で練習する場合は、WBに大きく板書して書き順を見せながら、学習者にもノート(ワークブック)に書かせる。学習者が書いている時は、机間巡視して書き順や漢字の間違いがないかチェックする。

読み方は音読み、訓読みを紹介したのち、その漢字を使った熟語も一緒に紹介する。そのあと、覚えるべき熟語をフラッシュカードで練習する。すぐに全部を覚えるのは難しいので、事前・事後の宿題にして時間を有効活用した方が良い。

読解

できる限り、直訳は避け、質問や言い換えなどで内容理解の促進を図る。最初はテーマに関する質問をして、未修語彙の導入や背景知識の活性化を図ってから本文に入る。

本文ははじめにTが全部読み、そのあと、一文or段落ごとに生徒に音読させる。その後、適切な長さごとに本文の内容について質問し、意味の確認に入る。

全部読み終えたら、本文の後にある質問を使って、さらに内容を確認する。

教科書の英訳:落語「厄年」

Have you ever heard of the word “yakudoshi (unlucky age)”? Since old days, Many Japanese people believe that bad things will happen during the “yakudoshi”. The men’s yakudoshi(unlucky age) are 25 years old and 42 years old, The women’s yakudoshi are 19 years old and 33 years old. There are people that think that this is nothing more than superstition but it seems that there are many people who experience bad things during the yakudoshi. One friend of mine had his house destroyed  by a typhoon. Another friend had a dog that died. In addition, one other friend suddenly became very sick and he had to be hospitalized. I have yakudoshi this year.  My friend told me that I should take care but I hate fortunetelling and superstition so I didn’t care at all at first But…。

I study in Australia now. To study in foreign countries was my dream of mine for a long time. After I graduated from a university in Japan, I saved money and worked hard then I came here last year. There are many japanese exchange students here. Everyone receives money from their parents, they live in a nice apartment and they ride nice cars. During holidays, they travel to various places. I can’t indulge in such luxuries. I live in a cheap apartment and I seldom have a meal outside and travel. But since my dream came true, I was very happy every day. I didnt envy other Japanese people.

However, a bad thing happened yesterday. When I came back to my apartment, the door was broken and my room became messy. I was surprised and I didn’t understand what had happened. But I noticed soon that a thief entered. Various things were stolen. The Computer, TV,  Camera, Watch, and my bicycle. Watching TV and to listening to the music was a pleasure of mine. There were pictures of the time I went to Australia for the first time in my camera. When I commute to school , I use the bicycle. From today, I must commute by bus. The bus  is often late, only 1 comes every hour so it is very inconvenient. I thought “Why did the thief enter my apartment?”. Why didn’t he enter the apartment where rich japanese people lived.”.When I told my japanese friend about it, I was told  that It’s because I have yakudoshi so bad things happened. Now, I worry very much. Bad things might happen again. Next time, I am going to ask my brother or sister to send me a charm. Does everyone believe the yakudoshi?

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