【教案】みんなの日本語初級2:第31課

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使用教材

学習項目(文型)
  1. 意向形
  2. 意向形 + と思っています
  3. まだ〜ていません
  4. 〜つもりです
  5. 〜予定です

できるようになること (Can-do)

・自分の意思や計画していることが述べられる。
・予定が説明できる。

文型1:意向形

メモ
・「〜ましょう」よりもカジュアルな言い方。
・意志動詞のみ意向形が作れる。(「できる」や「わかる」などの無意志動詞は作れない)

導入:意向形の形

絵カードやチケットを渡して「〜ましょう」の復習をしておく。

「〜ましょう」の復習が終わったら・・・

T:「始めましょう」、「休みましょう」。皆さんは、「〜ましょう」を勉強しましたね。
S:はい。
T:友達と話す時は、「始めましょう」、「休みましょう」は使いません。「始めよう」、「休もう」と言います。今日は 動詞の新しい形を勉強します。意向形です・

(2グループの動詞を見せて意味を確認した後)

T:食べます、食べよう。見ます、見よう。寝ます?
S:寝よう。
T:起きます?
S:起きよう。

板書
2グループ
食べます → 食べよう
[ます → よう]

(3グループの動詞を見せて意味を確認した後)

T:します、しよう。きます、こよう。です。これは覚えて覚えてください。

板書
3グループ
します→しよう
きます→こよう

(1グループの動詞を見せて意味を確認した後)

T:行きます、行こう。買います、買おう、飲みます?
S:飲もう。
T:待ちます?
S:待とう?

板書
1グループ
行きます → 行こう
買います→買おう
[iます → oう]

練習1

●絵カードや文字カードを見せて、意向形で答える練習

●変換練習
・今晩、レストランでご飯を食べましょう。
・友達を誘いましょう。
・一緒に日本語を勉強しましょう。
・テレビを見ましょう。
・タクシーで行きましょう。
・ジョンさんに漫画をあげましょう。
・マクドナルドでハンバーガーを買いましょう。
・一緒に歌いましょう。
・クラブで踊りましょう。
・どうやって行きましょうか。
・もう少し待ちましょう。
・11時に会いましょう。
・来年、日本へ行きましょう。
・プールで泳ぎましょう。
・あそこで写真を撮りましょう。
・明日、一緒に遊びましょう。
・山に登りましょう。
・もう少し待ちましょう。

●教科書の問題(B1 / C1)

導入 2 (意向形+か)

メモ
「〜ましょうか」 → 「〜しようか」
話し手が聞き手のために自発的に何かを行なうことを申し出る表現。みんなの日本語では扱っていないので、導入不要であればスキップする。

T:(重そうにカバンを持って。)生徒の方を見ながら、あぁ、重い。。。重い。。。
S:私が持ちます。
T:持ちます?持ちま?
S:持ちましょうか。
T:はい、皆さん、もう勉強しましたね。
S:はい。

T:じゃあ、私は皆さんの友達です。
T:あぁ、重い。。。重い。。。
S:カバンを持とうか?
T:はい、そうですね。

板書
かばんを もちましょうか。
→かばんを もとうか。

練習 2

●Tが「〜ましょうか」で文を与えて、Sが「意向形 + か」で答える。


文型2:意向形 + と思っています

メモ

話し手の意思や計画を伝える時に使う表現。「思っています」はその前から話し手がずっと考えていたこと。「思います」は発話の時点に考えられたことを表す。

「〜と思います」はここでは扱わないが余裕があれば導入しておく。

導入:〜ようと思っています

T:私はいつかマレーシアに住みたいです。10年前にマレーシアに行った時、思いました。10年前から今まで思っています。私はマレーシアに住もうと思っています。

T:もうすぐ、お正月ですね。私は先週から考えています。「お正月何をする?」、「そうだ、京都へ行こう!」、私は京都へ行こうと思っています。

板書

マレーシアに すもうと おもっています。
わたしは きょうとへ いこうと おもっています。

V(Volitional form) + おもっています is used to talk about your determinations.

T:「住もうと思っています」はずっと前に「住もう!」と決めました。それを誰かに言う時に使います。
T:「行こうと思っています」は前に、「行こう!」と決めました。それを誰かに言う時に使います。
T:動詞の意向形 + と思っています。前に〜しようと決めます。それを誰かに言う時に使います。

練習

●文の変換練習
T:夏休みに国へ帰ります。
S:夏休みに国へ帰ろうと思っています。

その他の出題例
・明日、日本語を勉強します。
・来年、韓国へ帰ります。
・もう少し待ちます。
・将来、エンジニアになります。
・手紙を出します。
・日本に住みます。
・ベトナムに行きます。
・来年、本を100冊読みます。
・犬を飼います。
・毎日、新聞を読みます。
・たばこをやめます。
・高いカメラを買います。
・友達とデパートに行きます。
・日本で働きます。
・明後日、友達と映画を見ます。
・駅で友達にあります。

●教科書の問題(B2)

文型解説と例文

導入:〜ようと思います

T:S1さん、1000円あげます。どうぞ。
S:ありがとうございます。
T:何を買いますか。
S:うーん、本を買おうと思っています。
T:本を買おうと思います。
S:???

他のSにも質問する。

T:Sさんは今、考えました。今、考えましたから、「買おうと思っています」はダメです。「買おうと思います」を使います。

板書
わたしは ほんを かおうと おもいます。

練習

●Q&Aで練習
T:明日、何をしますか?
S:映画をみようと思います。

その他、お正月、来週の予定などについて質問する。

文型解説と例文



文型3:まだ〜ていません

メモ
・既習の「いいえ、まだです」を使って導入する。
・何度も練習しないと「〜ませんでした」で答える学生が多いので、毎回の授業のウォームアップで「もうご飯を食べましたか?」、「もう単語を覚えましたか?」といった質問をする。

導入

T:みなさん、もう昼ごはんを食べましたか。
S1:はい、食べました。
T:はい、もう食べました。S2さんは。
S2:いいえ、まだです。

板書
もう ごはんを たべましたか。
・・・いいえ、まだです。

T:はい、第7課で勉強しましたね。
S:はい。

T:今日は他の言い方も覚えましょう。
T:いいえ、まだ食べてません。です。

板書
もう ごはんを たべましたか。
・・・いいえ、まだです。
・・・いいえ、たべて いません。

T:皆さん、もう30課を勉強しましたね。
S:はい。
T:単語をもう覚えましたか?
S1:はい、覚えました。
T:はい、もう覚えました。S2さんは
S2:いいえ、まだ覚えていません。

T:みなさん、もうディズニーランドには行きましたか?
S:いいえ、まだ行っていません。

練習

●Q&Aで練習する
T:もう、L31の単語を覚えましたか。
S:いいえ、まだ覚えていません。

・もうL30の漢字を覚えましたか。
・もう昼ごはんを食べましたか。
・もうL32の予習をしましたか。
・もうUSJには行きましたか。
・もう北海道には行きましたか。
・もう週末の予定は決めましたか。

●教科書の問題(B3 / B4 / C2)

文型解説と例文

文型4:〜つもりです

メモ
・話し手が具体的に計画していることを表す。
・「〜と思っています」よりも決心の度合いが高いが、ほとんど同じ意味で使われる。

導入

T:私のうちは駅から遠いです。スーパーもデパートも遠いです。あまり便利じゃありません。大変です。車があったら、とても便利です。私は車が欲しいです。
T:(車のチラシを見せて)安くて、いい車を見つけました。私は決めました。来月買います。
T:来月、車を買うつもりです。

T:私は日本語を教えています。今、30歳です。60歳になったら、仕事をやめる?やめない?
T:う〜ん、私はこの仕事が大好きです。決めました!やめません。
T:60歳になっても、仕事をやめないつもりです。

T:もうすぐ、お正月ですね。
S:はい。
T:みなさん、何をしますか。
S:国へ帰ります。
T:国へ帰るつもりです。

板書
くにへ かえるつもりです。
しごとを やめないつもりです。

T:国へ帰ります。もう決めました。決めたことを言います。国へ帰るつもりです。
T:仕事をやめません。もう決めました。決めたことを言います。仕事をやめないつもりです。

T:「つもりです。」は何かをします。決めました。その決めたことを言う時に使います。
S:「と思っています」と何が違いますか。
T:ほとんど同じです。でも、「つもりです」のほうが、「します」の気持ちが強いです。

板書
くるまを かおうと おもっています。
くるまを かうつもりです。

T:車を買うと思っています。これは車を買うと決めました。でも、本当に買いますか。まだわかりません。
T:車を買うつもりです。これは車を買うと決めました。本当に買います。です。

練習

●動詞を与えて、「V(辞)つもり、V(ない)つもり」の形で答える練習

●変換練習
T:国へ帰ります。
S:国へ帰るつもりです。

T:国へ帰りません。
T:国へ帰らないつもりです。

●Q&Aで練習
T:S1さんは大学へ行っても、日本語を勉強するつもりですか。
S:はい、日本語を勉強するつもりです。

●教科書の問題(B−5 / B−6)

文型解説と例文



文型5:V(辞書形)予定です / Nの予定です

導入

メモ
・これから行われることがすでに決まっていることを伝える表現。
・話し手の意志が含まれていないことにも使える。
→ 例:飛行機は1時間後に東京に着く予定です
・予定表やカレンダーなどを示して、書かれているスケジュールを見ながら導入する。
Nの予定です

T:(予定表を見せて)みなさん、見てください。次のテストはいつですか?
S:11月10日です。
T:そうですね、次のテストは11月10日です。9日じゃありません、11日じゃありません。11月10日です。決まっています。
T:次のテストは11月10日の予定です。

T:(予定表を見せて)冬休みは何週間ですか。
S:2週間です。
T:そうですね。2週間の予定です。

板書
ふゆやすみは 2しゅうかんの よていです。

他にもスケジュールに書いてあることを質問して、導入・練習する。

V(辞書形)予定です

T:(予定表を見せて)これは私のスケジュールです。
T:私は明日、デパートへ行く予定です。友達とレストランで食事する予定です。

T:(予定表を見せて)これはジェームスさんのスケジュールです。
T:ジェームスさんは明日、何をする予定ですか。
S:図書館へ行く予定です。映画を見る予定です。

板書
えいがを みる よていです。

他の人のスケジュールも見せて、予定を確認する。

練習

●変換練習
T:夏休みに国へ帰ります。
S:夏休みに国へ帰る予定です。

●予定表を見せながら、「V(辞)予定です。/ Nの予定です。」で答える練習

●教科書の問題(B7 / B8 / C3)

文型解説と例文

「〜つもり」と「〜予定」の違い

「〜つもり」も「予定」も自分の計画について述べる表現だが、ニュアンスの違いがある。

「〜つもり」は私的な心づもりをいう時に使われ、「予定」はすでに決まったスケジュールを言うときに使われる。

わかりやすいと例文と詳しい説明はこちらの本のP24〜28に書いてあるので、読んでおくと良い。

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