「みんなの日本語」を使っている先生方はどのように授業を進めていますか?

学校や先生によって進め方は様々ですが、一番多いのは以下のような流れではないでしょうか。

「①導入」→「②説明」→「③文型練習」→「④会話練習」

「①導入」では、教師が絵や身振りなどを駆使して直接法で新しい文型を導入、「②説明」で文型の形を確認、「③文型練習」では、教師がキューを与えて口慣らしをしたり、教科書の問題を使って書く練習、そして最後の「④会話練習」では、教科書の「練習C」や「会話」を使って談話練習をするという流れです。

「みんなの日本語」のような文型シラバスの教材では新しい文型を使って文を言えるようになっても「いつ」・「どこで」その文型を使うのかイメージできず、結果的に実際の会話で使えないという学生も沢山います。

ですから、④の会話練習が非常に重要になります。

しかし、この会話練習をどのように進めれば良いかわからない、指示の出し方がわからないと言う先生方もいらっしゃると思いますので、今回は、「みんなの日本語 練習C」の進め方を紹介したいと思います。

メモ

尚、授業の進め方は特に初級の場合「英語」を使って進めることを想定しています。

英語を使った授業の進め方は今後、姉妹サイト「日本語教師の英語講座」に書いて行く予定ですので、こちらもチェックして見てください。



みんなの日本語 練習C 基本的な進め方

今回、紹介する練習Cの進め方は以下の通りとなります。

  1. 絵を見せて状況を確認・説明する。
  2. 写真の人物がどんなことを話しているのか推測させる。
  3. 答えを確認・説明し、リピート練習する
  4. ペアで練習する。
  5. 教室の前で発表させる。

それでは、それぞれの進め方を見ていきましょう。

1.絵を見せて状況を確認・説明する

直接法だけで教えていらっしゃる先生は写真を会話例を最初に提示して、練習しているのでしょうか?

それでは「どんな時にどんな表現を使うのか」考える力が身につかないので、もったいないです。

ですから、私の場合はまず絵を見せて状況を説明し、どんなことを話しているのか推測させます。

絵がわかりやすい、あるいは、容易に状況を想像できる場合は「ここはどこですか?」、「何をしていますか?」など簡単な日本語を使って質問しながら状況を説明してもいいと思います。

2. 写真の人物がどんなことを話しているのか推測させる

状況や場面が理解できた後は、写真や絵の人物がどんな話をしているか推測させます。

この課で学習した文型やもちろん、すでに勉強している文型を使って表現できるものであればそれでも構いません。

文型を覚えることでなく、会話をすることが目的ですので、どんな表現を使って会話をすれば良いのか考えることが大切です。

3. 答えを確認・説明し、リピート練習する

教科書の会話の例(例題)を紹介します。

ただし、教科書の会話例が絶対ではないので、「2. 写真の人物がどんなことを話しているのか推測させる」で他にも学生から良い表現が出た場合は、「その表現も使えますよ」と説明しておきます。

それから、教科書の会話例をリピートします。

いきなり「教科書を読んで、覚えてください!」では、生徒の負担も多いですし、文字を読むことに慣れていない学生に自分で読ませて、覚えさせるのは非効率です。

ですから、教師が会話文を読み、生徒がリピートして口慣らしをしておきます。

リピートは私の場合以下のような流れで進めていますが、クラスのレベルや状況に合わせて柔軟に対応してください。

  1. 1文ずつ教師が読む → 学生がリピート
  2. AとBに分けて、教師の発話に続き各担当パートをリピート
  3. 担当パート(AとB)を交代しリピート
  4. 絵だけでAとBの会話を考えさえ、発話させる。
  5. 隣の人とペアになって練習する。

4. ペアで練習する

3.答えを確認・説明し、リピートする」では「例題」を使って会話を推測しリピート、ペア練習をしました。

4.ペアで練習する」では教科書にある問題を使って、ペアで練習します。

すでに例題で表現を勉強しましたから、後は何度も口に出して言う練習です。

学生が練習している時、教師は机間巡視して発音をチェックしたり、きちんと言えているか確認しましょう。

5. 教室の前で発表させる。

練習が終わったら、最後にペアで言えるかどうか発表してもらいます。

教師は絵だけ用意しておき、それを見せて2人になりきって会話してもらいます。

6. 発展編

教科書の練習Cが言えるようになっても実際の会話では、教科書のような話の流れで話が進むとは限りません。

ですから、余裕があるクラスであれば教科書のトピックと関係のあることでロールプレイをさせたり、「誘う→受け入れる」の会話練習で「相手の誘いを断る」というように会話の流れを変えてみたりすることが大切です。

これは、日本語初級1のレベルでは難しいかもしれないので、クラスのレベルや状況を見て、みんなの日本語の後半ぐらいから取り入れるといいと思います。

さいごに

今回は、みんなの日本語 練習Cの進め方を紹介しました。

先生や学校の方針によって導入の仕方は違うと思いますが、どうやって進めれば良いかわからないという方はぜひ参考にしてください。

また、練習Cを英語でどのように進めるかについては姉妹サイトの「日本語教師の英語講座」に書いて行く予定ですので、こちらもチェックしてみてください。

 

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