できる日本語 中級の教え方のヒント/ポイントを参考に授業の流れをざっと作ってみまし
細かいところまでは書けていないので、今後、徐々に追記していく予定です。
目次
使用教材
話してみよう
・みなさんはこれらを用意していますか。
・今ままで地震や洪水、台風などで困ったことがありますか。その時、どうしましたか。
・大きな地震や台風が来たら、どこへ逃げたらいいか、どうすればよいか知っていますか。
→どうやって情報を知るか知っていますか。
・災害以外で、何かが突然起こって困ったことがありますか。
→例えば、電車が止まった、事故にあったなど。
T:教科書の写真を見てください。これは何ですか。知っていますか。
S1:水、マスク、手袋・・・。
S2:だいたいわかりますが、日本語の名前がわかりません。
T:じゃあ、これらはいつ使うものですか。
S:地震が起きたとき。
T:そうですね。みなさんは大きな地震や台風、洪水などで困った経験がありますか。
S:はい。
T:その時、どうしましたか。
S:大きい建物の中に行きました。
T:そうですか。
T:じゃあ、大きい地震があったとき、どこへ逃げたらいいか、何をすればよいか知っていますか。
S:地震のときは、机の下に入ります。
T:それはどこで習いましたか。
S:テレビで見ました、
T:じゃあ、地震や台風の他に何か突然起こって困ったことがありますか。
T:例えば、突然電車が止まって、遅刻してしまったとか。
S:(話す)
T:はい、今日のテーマは「緊急事態」です。
T:緊急事態は突然何か悪いことが起こって、困ることです。
1. 耳でキャッチ
タスク前確認作業
・みなさんが住んでいるのは何地方ですか。
T:みなさんは部屋にいるとき、大きな地震が起きました。どうしますか。
S1:机の下に入ります。
S2:弱くなったら外に逃げます。
T:じゃあ、教科書の地図を見てください。
T:日本は都道府県によって、地方の名前が変わります。
T:皆さんが住んでいるのは何地方ですか。
S:近畿地方です。
T:いいですね。
T:じゃあ、今からCDを聞きます。
T:突然、地震があったので、ラジオをつけて、地震のニュースを聞きます。
T:どこの地方で地震がありましたか。地震の大きさはどのぐらいですか。聞いてください。
・地震の大きさはどのぐらい?
S:CDを聞く。
タスク後確認作業
・地震の大きさはどのぐらいですか。
(・このニュースを聞いて、みなさんはどうしますか。)
・何に気をつけなければなりませんか。
・津波は来ますか。
・この地震はどこで起きましたか。
・「余震が続く」とはどんな意味だと思いますか。
・余震は続きますか。
T:はい、できましたか?
S:はい。
T:じゃあ、どこの地方で地震がありましたか。
S:東海地方です。
T:(日本地図を見せて)東海地方にはどんな県がありますか。
S:(答える)
T:じゃあ、地震の大きさはいくらだと言っていましたか。
S:しんど5じゃく?
T:そうですね。震度は揺れの大きさを表すものです。
S:マグニチュード?
T:マグニチュードは地震の大きさです。震度は揺れの大きさです。
T:例えば、マグニチュードが5でも、地震が起こった近くに住んでいる住んでいる場所によって揺れの大きさが違いますよね。
S:はい。
T:近くに住んでいる人は震度が大きいです。遠い人は震度が小さいです。
T:じゃあ、震度5弱は震度5より揺れは大きいと思いますか。
S:いいえ、小さいと思います。
T:そうですね。
文型説明 / 精読
T:じゃあ、スクリプトを見ながら、CDを聞きましょう。
S:(CDを聞く)
T:じゃあ、文を読んでください。
S:読む
2. 地震の後、何に気をつけなければなりませんか。
T:じゃあ、地震の後、何をしなければなりませんか。
S1::落ち着きます。
S2:身の安全を確保します。
T:「身の安全を確保する」はどいういう意味だと思いますか。
T:じゃあ、地震の後、何に気をつけなければいけませんか。
S:津波
2. 「余震が続く」とはどんな意味だと思いますか。
3. 余震は続きますか。
S1:東海地方。
T:東海地方のどこですか。
S1:静岡県
T:どうしてわかりますか。
S1:震源は静岡県沖
S1:地震が起こった場所。
T:いいですね。
S:揺れが続く。
S:続くと思います。。
S:余震が続くかもしれない。
地震や台風などの速報でよく使われることば
やってみよう
台風情報を聞いて、内容を理解する。
こんなときどうする?
タスク前確認作業
・アルバイトの面接に行くのに、電車やバスが止まったらどうしますか。
T::みなさんは今までに、大切が約束があるのに、電車やバスが止まって困ったことがありますか。
S1:はい。彼女とデートする予定だったんですが、電車が止まって遅刻しました。
T:そうですか。その時、どうしましたか。
S1:メッセンジャーで連絡しました。
T:じゃあ、アルバイトや就職の面接に行くのに、電話やバスが止まってしまったら、どうしますか。
S:会社に連絡して、遅れることを伝えます。
T:いいですね。じゃあ、今からアルバイトの面接に行こうと思っています。駅に着いたら、電車が止まっていました。そして、こんな放送が流れていました。CDを聞いてください。
(CDを聞く)
T:どんな内容かわかりましたか。難しい言葉もあるかもしれませんが、どうして電車が止まっているのか。いつ電車が動く予定なのかがわかればいいです。
T:じゃあ、今からロールプレイをします。
ロールプレイの内容を確認し、ペアで練習する。それから、練習後、何組か前で発表し感想を聞く。
タスク後作業
・どうして「申しますが」を使いましたか。
・ワンさんは店長に自分について話すとき何と言っていましたか。
・「今日3時に面接のお約束をしているワンです」と言っていましたが、どうして詳しく説明していますか。「ワンです」じゃだめですか。
・「間に合いそうにないんですが」と「間に合わないんですが」はどう違うと思いますか。
T:じゃあ、サンプルスクリプトを聞きましょう。
T:ワンさんはアルバイトの面接に行きます。でも、駅に着いたら電車が止まっていました。お店に電話をして理由を伝えます。
(CDを聞く)
T:はい、わかりましたか。
S:だいたいわかりました。
2. どうして「申しますが」を使いましたか。
T:じゃあ、ワンさんは電話をかけて、まず店の人に何と言いましたか。
S:ワンと申しますが。
T:そうですね。どうして「ワンと申しますが」と言いましたか。
S1:丁寧。
S2:初めて会いますから。
T:そうですね。
2. 「今日3時に面接のお約束をしているワンです」と言っていましたが、どうして詳しく説明していますか。「ワンです」じゃだめですか。
T:じゃあ、ワンさんは店長に自分のことを話すとき何と言いましたか。
S:3時から面接の予約をしているワンです。
T:そうですね。どうして詳しく説明しましたか。「ワンです」じゃだめですか?
S:「ワンです」だけだったら、誰かわからないかもしれませんから。
T:そうですね。
T:じゃあ、どうして電車は止まっていましたか。
S:地震がありましたから。
T:いいですね。
文法説明 / 精読
じゃあ、今度はスクリプトを見ながら読みましょう。
T:S1さんは店長、S2さんはワンさんを読んでください。
S:(読む)
T:だいたいわかりましたか。
S:はい。
T:じゃあ、6行目の「間に合いそうにないんですが」と「間に合わないんですが」はどう違いますか。
S:「間に合わない」は100%、遅れます。「間に合いそうにない」は間に合わないかもしれない?
T:そうですね。
T:8行目の「地震の影響とかで」と「地震の影響で」はどう違いますか。
S:「地震の影響とか」は「地震の影響」の他に何かあるかもしれませんか?
T:そうですね。地震の影響じゃないかもしれません。ワンさんはアナウンスを聞きましたが、外国人ですから、地震の影響かどうかはっきりわかりません。はっきりわからない情報を他の人に伝えるとき「とか」を使います。
やってみよう
通学途中に電車が止まって、間に合わなくなったことを学校に連絡して伝えるロールプレイ。
こんなときどうする?
タスク前確認作業
・そのとき、お医者さんにどんなことを聞かれましたか。
T:皆さんは、今までけがをして病院に行ったことがありますか。
S:はい。骨折したことがあります。
T:そうですか。じゃあ、お医者さんにどんなことを聞かれましたか。
S:「どうしましたか。」とか「大丈夫ですか。」とか。
T:じゃあ、教科書の絵を見てください。女の人に何が起こったと思いますか。
S:自転車にぶつかりそうになって転びました。そして手を怪我しました。
T:そうですね。女の人は転んでけがをしました。だから病院に行きます。
T:じゃあ、今からロールプレイをしましょう。
ペアを作り、ローププレイを実施する。
タスク後作業
・転んだあと、手首はすぐに痛くなりましたか。
T:じゃあ、サンプルスクリプトを聞いてから、読みましょう。
(CDを聞く)
T:じゃあ、S1さん読んください。
S1:(読む)
T:いいですね。じゃあ、2行目に「手首をひねってしまったようなんです」とありますが、「手首をひねりました」とどう違いますか。
S1:「手首をひねりました」は実際に手首をひねりました。
S2:「手首をひねってしまったようなんです」は本当に手首をひねったかどうかわかりません。でも、痛いしたぶんひねったと思います。
T:そうですね。
T:じゃあ、「道路を渡ろうとしたところへ」というのは「渡る前」ですか、「渡っているとき」ですか。
S:「道を渡る前」です。
T:どうしてわかりますか。
S:渡ろうとしていた。ですから、まだ渡っていません。
T:そうですね。
T:じゃあ、ワンさんは転んだとき、痛いと思いましたか。
S:いいえ。
T:じゃあ、いつ痛くなりましたか。
S:時間がたつにつれて
T:「時間がたつにつれて痛くなる」はどんな意味だと思いますか。
S:最初は痛くないですが、時間がたつと、少しずつ痛くなり、もっと時間がたつと、もっと痛くなります。
T:そうですね。
やってみよう
イラストを見ながら、けがをしたときの状況と今の状態を医者に説明する。
関連書籍
18課「交通事故の状況を説明する」というトピックが追加練習として利用可能。
見つけた
タスク前確認作業
・どうやって逃げたらいいか学校や会社で練習したことがありますか。
T:皆さん、もし今、地震があったらどうしますか。
S:机の下に入って、揺れがおさまるのを待ちます。
T:それから?
S:揺れがおさまったら、広い場所に逃げます。
T:いいですね。みなさんはどこへ逃げたらいいか、どうやって逃げたらいいか、学校や会社で練習したことがありますか。
S:はい、小学校や中学校で毎年1回、練習しました。
T:そうですか。
T:じゃあ、今から避難訓練のお知らせを読みます。
T:最初に2つ質問がありますから、確認しましょう。
T:じゃあ、1番をS1さん、読んでください。
S1:(読む)
T:いいですね。じゃあ、2番をS2さん、読んでください。
S2:(読む)
T:いいですね。じゃあ、今からお知らせを読んで答えを考えてください。
S:(タスクにチャレンジする)
タスク後作業
・地震や火事のとき、どうなる人が多いですか。
・「誰でも慌てるものです」と「誰でも慌てます」はどう違いますか。
・お知らせには「避難する際」や「避難の際」とありますが、この「際」はどういう意味だと思いますか。
T:読めましたか?
S:はい。
T:じゃあ、答えを確認しましょう。1番の答えはどれですか。
S:dです。
T:そうですね。どうしてa~cはダメだと思いますか。
S1:エレベーターは止まっているかもしれません。
S2:走ったら危ないし、他の人もパニックになるかもしれません。
S3:人を押したら、危ないです。
T:そうですね。
T:じゃあ、地震や火事のとき、どうなる人が多いですか。
S1:慌てます。
T:そうですね。
T:じゃあ、もう一度「避難訓練のお知らせ」を読みましょう。S1さん、読んでください。
S1:1行目を読む。
T:はい、ありがとうございます。1行目に「誰でも慌てるものです」と書いてありあすが、「誰でも慌てます」とどう違いますか。
S1:・・・。
T:地震、火事のとき、たいてい人はどうなりますか。
S1:慌てます。
T:そうですね。普通は慌てますよね。普通、そうなると言いたいとき、「ものです」を使います。
T:じゃあ、たくさん運動して疲れたら、普通どうなりますか、
S:眠くなります。
T:そうですね。じゃあ、「ものです」を使ってどういいますか。
S:疲れたら、眠くなるものです。
T:いいですね。
T:じゃあ、次の文を読んでください。
S1:(読む)
T:はい、ありがとうございます。じゃあ、「先生の指示とおりに」と書いてありますが、これはどういう意味ですか。
T:先生が言ったことをしますか。他のことをしますか。
S1:先生が言ったことをします。
T:そうですね。「先生が言ったこと」をします。「とおり」を使って「先生が言ったとおり」や「先生の指示のとおり」ということもできます。
T:じゃあ、次を読んでください。
S:(読む)
T:お知らせには「避難する際」や「避難の際」とありますが、この「際」はどういう意味だと思いますか。
S:避難するとき
T:そうですね。
T:避難する際の注意が3つ書いてありましたね。
S:はい。
T:見た人がわかりやすいように、どんな文で書いてありますか。
S:こと?
T:そうですね。
伝えてみよう
タスク前作業
T:今まで、事故や災害、急な病気で変だったことがありますか。
S:(答える)
T:いいですね。じゃあ今からCDを聞きましょう。この人はどんな経験をしましたか聞いてください。
(CDを聞く)
タスク後作業
・どうして事故が起こりましたか。
・山道でどんなことがありましたか。
・この人はすぐに歩くことができましたか。
・どうやって元の道に戻ることができましたか。
T:この人はどんな経験をしましたか。
S1:ハイキングのとき、すべり落ちました。
T:そうですね。どうして滑り落ちましたか。
S1:帽子が飛びました。そして、帽子を取ろうとして、落ちました。
T:そうですね。この人は帽子を取ろうとして滑り落ちましたが、どうやって止まることができましたか。
S1:木にぶつかりました、
T:この人のけがはどうでしたか。
S1:とても痛かったです。
T:どうやって、落ちる前にいた道に戻りましたか。
S1:友達に助けてもらいました。
T:じゃあ、今度はスクリプトを読みましょう。
S:(1行ずつ音読する)
T:1行目の「斜面」とはどんな意味ですか。まっすぐな道ですか?説明が難しい場合は絵を描いてください。
S:(絵を描いて説明する。)
T:そうですね。
T:「雨上がりの山道」は濡れていますか。渇いていますか。
S:濡れています。
T:じゃあ「雨上がり」とはどういう意味ですか。
S:雨が止んだ後。
T:そうですね。じゃあ「バランスを崩す」はどんな様子だと思いますか。
S:(実演する)
T:そうですね。
T:この人はバランスを崩して、斜面を滑り落ちてしまいました。じゃあ、次を読んでください。
S:(読む)
T:この人は木にぶつかりましたね。けがの状態はどうですか。
S1:手や足をすりむいて、血が出ています。
S2:とても痛くて、うずくまりました。
T:そうですね。「うずくまる」はどんな意味だと思いますか。やってみてください。
S:(実演する)。
T:そうですね。じゃあ「うずくまったまま」とはどういう意味ですか。
S:・・・。
T:じゃあ、この人はすぐに動けましたか。
S:いいえ、しばらく動けませんでした。
T:そうですね。動けませんでした。じゃあ、「うずくまったまま動けませんでした」はどんな様子だと思いますか。やってみてください。
S:(実演する)。
T:そうですね。じゃあ、「うずくまったまま」はどんな意味だと思いますか。
S:ずっと、うずくまっている?
T:いいですね。
T:この人は斜面を滑り落ちたとき、服はどうですか。綺麗ですか。
S:泥だらけです。
T:そうですね。「泥だらけ」の「だらけ」はどういう意味ですか。
S:たくさん泥があります。
T:いいですね。じゃあ、この人は元の道にどうやって戻りましたか。
S:友達に助けてもらいました。
T:そうですね。この人は怪我をしたことを、今どう思っていますか。
S1:もし一人だったら、大変だったかもしれない。
S2:とても怖いです。
T:いいですね。