日本語教師にこれからなろうと思っている人や、まだまだ経験が浅い人は「どうやって日本語を教えたら良いのかわからない」、こんな悩み抱えていませんか。
養成講座で勉強してきた人は教育実習があったと思いますが、正直、期間は短いし、教壇に立つ前のトレーニングとして十分とは言えないですよね。
私も教え始めた頃は、どうやっって日本語を教えたら良いのか、散々悩まされました。
そんな時に役立った本が今回する「日本語の教え方ABC」という本です。
私は同僚からもらったのですが、読んでいて特に新米教師やこれから日本語教師になろうと思っている人に参考になる情報がたくさんあったので、今回こちらの本を紹介したいと思います。
「日本語の教え方ABC」ってどんな本?
本書は初級文型30をピックアップし、初級学習者がどういった間違いをするのか、どう説明すれば良いのかなどが説明されています。
初級文型を一通り教えたことのある先生でしたら、知っていることも多いかも知れませんが、文型理解を深めるための1冊としてはかなりおすすめです。
本の流れは「誤用例」→「文型のポイント(解説)」→「さらにもう一歩(もう少し詳しい解説)」→「導入方法(例)」となっており、文型の導入例もいくつか紹介されているので、新米日本語教師の方には参考になります。
また、コラムも多いので、読み物としてとても面白いです。
本書の内容
こちらが本書で登場する内容です。
- 第1課 名詞文
- 第2課 こ・そ・あ・ど
- 第3課 動詞文 その1
- 第4課 動詞文 その2
- 第5課 動詞文 その3
- 第6課 形容詞文
- 第7課 存在
- 第8課 ~は~が文
- 第9課 比較
- 第10課 授受
- 第11課 て形 その1
- 第12課 て形 その2
- 第13課 ない形
- 第14課 辞書形
- 第15課 た形
- 第16課 普通形
- 第17課 名詞修飾
- 第18課 許可・禁止
- 第19課 可能動詞
- 第20課 自動詞・他動詞
- 第21課 意向形
- 第22課 条件文 その1
- 第23課 様態
- 第24課 推量
- 第25課 行為の授受
- 第26課 理由・変化
- 第27課 条件文 その2
- 第28課 受け身
- 第29課 使役
- 第30課 敬語
- 巻末教材/文型・文法項目 索引/主な市販テキスト・参考書との対応表
どれも初級で教える機能(文型)ですね。
全てではないですが、基本的な初級文型が用意されているので、「どうやって教えるんだろう?」と不安な方は参考にしてみると良いと思います。
口コミ
外国人に日本語を教えるのに必要な知識が、実際の授業の場面を想定して語られているので、大変わかりやすい説明になっています。授業に応じてヒントもコラムで教えてくれているので実際の場面で役立ちそうです。
タイトルの通り「教え方」に焦点が当てられた一冊。文型の詳しい説明よりも、いかに学習者に教え込むか、いろいろ提示してくれる本で
最後に
今回は新米教師や、まだ経験が浅い教師の方でどうやって日本語を教えれば良いか不安な人向けの本「日本語の教え方 ABC」を紹介しました。
特に直接法で日本語を教える人には大変参考になる情報が多いので、これから日本語教師になる予定の方は1冊持っておくと良いと思います。