今回は中級から中上級のレベルでおすすめ教科書を紹介します。

1. できる日本語 中級

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市販の中級の教科書はこれまで読解中心の物が多かったのですが、この「できる日本語」では天気予報から必要な情報を聞き取ったり、セールのポスターを見て必要な情報を読み取ったり、自分の経験について話すといったタスク中心のものが多く、また、日常生活において遭遇するであろう場面のものが多いので、かなり実用的な本です

また、本書で登場する文型はN3、N2レベル相当のものなので、日本語力の向上も見込めます。

関連書籍として「ことば・ワークブック」も出ており、こちらの本では各課のトピックと関連する言葉や表現などが紹介されているので、語彙や表現を復習したり、増やしたりするのにおすすめです。

改善点をあげるとすれば、本書に関連する文法の練習本や漢字の本がないので、教師が自作したり、他の書籍を利用するなど工夫が必要な点です。

まだ、本書が発売されてから、それほど長い年月が経っていないので、今後、それらの本が出版されるともっとよくなると思います。

2. 中級を学ぼう 中級前期

中級を学ぼう中級前期」はN3レベル相当の教材で、「中級へ行こう」の続編となります。

構成も「中級へ行こう」と似ていて、最初にトピックのテーマについて話し合い、それから本文読解、文法練習、作文という流れとなっております。

中級へ行こうと同様に、文章が比較的に短い(600文字程度)ので読みやすいのが特徴です。

これまで「中級へ行こう」を使っていた先生であれば、移行しやすいと思いますが、本書では漢字の練習が無いので他にも漢字の練習教材が別途必要でしょう。

また、本書だけでは、JLTP N3の文型を網羅している訳では無いので、JLPTの受験が目的であれば対策本なども使ってフォローしてあげる必要があります。

ちなみに、中級前期の続編として、「中級を学ぼう 中級中期」というN2レベルの本もありますが、急にレベルが上がるので、中級前期が終わった後、こちらの本を使う前に橋渡し教材があった方が良いと思います。

3. 中級の日本語

「中級の日本語」は初級日本語「げんき」で有名なジャパンタイムズ出版の本です。

構成としては、全15課で構成されていて、各課では「会話」が3つほどと「読み物」が1つあります。

会話はスクリプトがあるだけなので、授業では一部を虫食いにして「どんな会話がされているのか」、「どういった表現を使えば良いのか」を考えさせたり、会話文を読んだ後に同じような状況を設定してロールプレイを実施するなどしないと、単調な授業になってつまらなくなる可能性があります。

本書の良い点としては、文法の説明が英語で詳しく書かれている点です。

日本語の中級レベルになると、英語や媒介語での説明が無い教科書が多いので、教師にとって負担になることがあり、また教師の経験が浅く文法をきちんと理解していない場合、間違って教えてしまうことがあるかもしれません。

しかし、本書では各文型の説明が英語で書かれているので、特に英語圏の人には使いやすく勉強しやすい本だと思います。

4. まるごと 日本のことばと文化 中級

国際交流基金によって開発された、タスク中心の教材「まるごと 日本のことばと文化」の中級版です。

初級や初中級と同様に全ページカラーとなっており、とても見やすく、各課のテーマが面白いので、楽しく日本語を勉強したい人にはおすすめでしょう。

もし私が学生だったら、こういった本で勉強したいですね。

ただし、JLTPを目的としている訳では無いので、ある程度限られた時間の中で成果を出さなければいけないというような学校では、本書をメイン教材として進めるのは難しいかもしれません。

本書のレベルはJLPTのN3相当なので、初中級まで教え終わった後なら、利用しやすいと思います。



最後に

今回は中級〜中上級レベルの教科書としておすすめの本を紹介しました。

私自身まだ使ったことが無い教科書もあるので、今度新たに使ってみて良い教科書があれば、こちらのページに追記して行こうと思います。

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