【書籍紹介】初級日本語文法と教え方のポイント【初級文型はこれで完璧】

日本語ネイティブである私たち日本語教師は生まれてから日本語を聞いたり、話したりして育って来たので、「日本語学習者はどこがわかりにくいのか?」、「何をどう、教えてればいいのか?」意外と気がつかないことが多いです。

そんなときに役立つ本が「初級日本語文法と教え方のポイント」でして、初級を教えている日本語教師なら持っておきたい1冊なので、今回はこちらの本を紹介します。

「初級日本語文法と教え方のポイント」ってどんな本?

以前に、似た文型の違いや学習者が間違いやすいポイントを紹介している本として「日本語文法を教えるためのポイント30」や「なっとく知っとく初級文型50」などを紹介しましたが、こちらの本は他の本よりもかなり分厚く、初級日本語で登場するであろう文型が全て網羅されています。

全69項目で構成されており、各項目では、文型の説明はもちろん、学習者にとってその文型のどこが難しいのか、どういった間違いをよくするのかが記されているので、そのポイントを踏まえどうやって教えればわかってもらえるのか考えることができます。

>>「初級日本語文法と教え方のポイント」の目次を見る
本書の項目
  1. 〜は〜です
  2. 〜の〜
  3. 動詞文
  4. 格助詞
  5. 存在文
  6. い形容詞・な形容詞1
  7. い形容詞・な形容詞2
  8. 動詞の活用
  9. 動詞のて形
  10. 比較
  11. 指示語(こ・そ・あ・ど)
  12. 〜よう・〜ようと思う
  13. 〜つもりだ
  14. 〜たい
  15. 〜ほしい・〜てほしい
  16. 〜てください
  17. 〜ましょう・〜ませんか
  18. 〜たほうがいい・〜てもいい・〜たらいい
  19. 〜なければならない・〜なければいけない
  20. 〜だろう・〜かもしれない
  21. 〜そうだ(様態)
  22. 〜ようだ
  23. 〜らしい
  24. 〜そうだ(伝聞)
  25. 〜のだ
  26. 〜はずだ
  27. 〜わけだ
  28. 「は」と「が」
  29. 〜は〜が文
  30. 取り立て助詞「も・だけ・しか」
  31. 終助詞「か・ね・よ」
  32. ムード(モダリティ)
  33. 〜ている
  34. 〜てある・〜ておく
  35. 〜てくる・〜ていく
  36. 〜てしまう
  37. 〜てみる
  38. 〜ところだ・〜たばかりだ
  39. 「〜ことにする・〜ことになる」「〜ようにする・〜ようになる」
  40. テンス・アスペクト
  41. 意志動詞・無意志動詞
  42. 他動詞。自動詞
  43. 受身
  44. 可能
  45. ものの授受
  46. 動作の授受
  47. 敬語
  48. 使役・使役やりもらい・使役受身
  49. 〜と思う
  50. 〜と言う
  51. 〜という〜
  52. 疑問引用節
  53. 名詞節「〜こと・〜の」
  54. 名詞修飾節
  55. 〜から
  56. 〜ので
  57. 〜ために・〜ように
  58. 〜が・〜けれども
  59. 〜て
  60. 〜たり
  61. 〜し
  62. 〜前に・〜あとで・〜てから
  63. 〜とき
  64. 〜たら
  65. 〜と
  66. 〜ば
  67. 〜なら
  68. 〜ても
  69. 〜のに

 

日本語の文法書といえば、「日本語文法ハンドブック」が有名ですが、こちらはけっこう難しい日本語で書かれているので、ストレスに感じる人もいるでしょう。一方で、本書はわかりやすい日本語で書かれているので、スラスラ読むことができます。

「初級文法についてもっと理解を深めたいけど、難しい日本語で書かれた参考書は苦手なんだよなぁ・・・」という人にはこちらの本がおすすめです。

日本語教師として活動していくのであれば持っていて損はないでしょう。


「初級日本語文法と教え方のポイント」の構成

「初級日本語文法と教え方のポイント」の構成は次のようになっています。

構成
  1. 会話文
  2. 学習者はどこが難しいか。よく出る質問
  3. 学習者の誤用例
  4. 説明
  5. 指導法あれこれ
  6. 指導ポイント

1. 会話文

ここでは、その文法項目を使った短い会話文が紹介されています。会話文を見てどのように使われているのか考えると良いでしょう。

2. 学習者はどこが難しいか。よく出る質問

ここでは、学習者から出る質問や、学習者が難しいと漢字ポイントが箇条書きで紹介されています。

教師は「こんな質問が来たら、どう説明しよう」と授業準備の際に考えておくと良いでしょう。

3. 学習者の誤用例

ここでは、実際にあった学習者の誤用例が紹介されています。

すでに現場でご活躍されている日本語教師の方なら、実際に聞いたことがある誤用があるかもしれません

訂正文もあるのですが、誤用例を見て、どうしてこのような誤用が起こるのか、どう説明すれば誤用が起こらなくなるのかを考えることが大切です。

4. 説明

文法項目に関する意味や用法が詳しく説明されています。

5. 指導法あれこれ

その文法項目をどう教えれば良いのか具体例が紹介されています。

教え方がわからない、今の教え方だと毎回、学習者が正しく理解してくれないという場合はこちらの内容を参考にすると良いでしょう。

6. 指導ポイント

「4. 説明」の内容をわかりやすく箇条書きでまとめたものです。

整理やまとめとして利用すると良いでしょう。

口コミ

タイトル:本当に役に立ちます

新人の日本語の教師が教えるにあたって疑問とすることは、ほぼこの本で解決することができるように思います。
説明がとても分かり易く、教え方のポイントも非常に的を得ています。本当にこの本に助けられました。

タイトル:とてもわかりやすいです。

今までの文法書の中で1番わかりやすいです。
例文も多く、使いやすいものばかりです。

最後に

今回は初級日本語文法を指導する際に役立つ本「初級日本語文法と教え方のポイント」を紹介しました。

「頑張って教えているのに、誤用が多い」、「学習者が理解してくれない」といった悩みがある方はこちらの本を読んでみてください。

有益な情報が多く日本語教師なら持っておきたい本です。

ちなみに中級もありまして、こちらもかなりおすすめです。

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