今回はこんな悩みを持つ人に役立つ本を紹介します。
日本語文型にはいくつか参考書が出ていますが、文型の意味や接続、細かいニュアンスなどを知る時には今回紹介する本がとても役に立ちます。
おすすめの文型辞典
どんなときどう使う日本語表現文型辞典
JLPT N5〜N1に登場する文型の意味や接続、例文が紹介されている辞書です。
構成としては「意味」→「例文」→「接続や補足説明」となっており、コンパクトにまとめられているので「ちょっと意味や接続が知りたいなぁ」と思った時に使うのがおすすめです。
おすすめポイント
- 意味や説明がコンパクトに纏められている。
- JLPT N5〜N1の文型が一通り網羅されている。
生きた例文で学ぶ 日本語表現文型辞典
タイトルに「生きた例文で学ぶ」とあるように、文型を使った「モデル会話」の例があるので、どういった場面でその文型が使われるのか、ニュアンスを理解するのに効果的です。
また、やさしい語彙を使った例文も1文型あたり6〜7個あるので教師が例文を考える時にも役立ちます。
1ページ1文型とコンパクトにまとめられており、巻末には英語、中国語、韓国語訳があるので学習者にもおすすめです。
おすすめポイント
- モデル会話があり、例文の使用場面や細かいニュアンスが理解しやすい。
- 例文が授業でもそのまま使えるほど、使いやすい。
日本語文型辞典
かなりたくさん文法が載っている本で、その数なんと3000項目。他の文法書では見つからない文法も、だいたいこちらの辞書に載っています。
ただし、文字が小さくぎっしり詰まっているので、他の2冊よりはちょっと読みにくい印象です。
おすすめポイント
- 文法の数が他のどの本よりも多い。
- 分析も細かく、わかりやすい。
くらべてわかる 日本語表現文型ドリル
似ている文型の比較に特化した本です。
他の辞書では、あまり似ている文型について「どういった点で異なるのか」が書かれていないことが多いので、もう少し細かく違いを知りたいという場合に役に立ちます。
おすすめポイント
- 学生からよく聞かれる文型の違いが纏められているので、事前に学生からの質問に答えられるよう準備ができる。(特に新米教師、経験が浅い教師の方におすすめ)
- 例文が多く、文型の違いを理解するのに役立つ。
最後に
今回は文型の意味や接続について調べる時に役立つ辞書を紹介しました。
特に中級以上になると、抽象的な表現が増え、学生からの質問が増えるので、日本語教師の方は細かなニュアンスや使用場面が答えられるように準備しておく必要があります。
一人で意味や違いを分析したり先輩に聞くのも良いですが、今では色んな参考書が出てきているので、それらの助けを借りた方が早く効率的であることもあるでしょう。
辞書の購入を考えているという方は今回紹介した辞書をチェックしてみてください。