日本語教師には絵カードは欠かせません。
特に話せることが限定されている初級のクラスでは絵カードが無ければ授業が難しいといっても過言ではないかもしれません。
絵カードは教科書準拠のものを使っている人、自作している人、色々いらっしゃると思いますが、「げんきな絵カード」という絵教材はかなり利用価値があるので、今回はこちらの本(教材)を紹介します。
目次
「げんきな絵カード」ってどんな本?
「げんきな絵カード」は日本語初級の定番テキストの1つ「げんき」準拠の絵教材です。
教科書「げんき」に登場する単語がほとんど網羅されていて「げんきな絵カード1」と「げんきな絵カード2」があり、二冊を合計すると970枚の絵カードが収録されていることになります。
●CD-ROM内収録カード数(A4ヨコサイズ)
名詞 | 形容詞 | 動詞 | 表現 | 対比 | 計 | |
I | 256 | 60 | 122 | 58 | 22 | 518枚 |
II | 198 | 37 | 186 | 21 | 10 | 452枚 |
「げんきな絵カード」をおすすめする理由
主に以下の2つの理由から「げんきな絵カード」をおすすめします。
- 絵の数が多い
- 絵が可愛らしく、学生からの受けが良い
1. 絵の数が多い
日本国内の日本語学校では、みんなの日本語を使っている学校が多いと思います。
もちろん、みんなの日本語には教科書準拠の絵教材「みんなの日本語 絵教材CD-ROM」という本があります。
しかし、こちらの教材を使ったことがある人ならわかると思いますが、絵カードが思ったよりも少なく、自作しなければいけないことがよくあります。
実際「げんきな日本語1」では、518枚の絵カードが収録されていますが、「みんなの日本語 絵教材CD-ROM」には317枚しか収録されておらず、200枚近くも差があります。
2. 絵が可愛らしく、学生からの受けが良い
「みんなの日本語 絵教材」を使ったことがある人なら、感じたことがあると思いますが、全体的に古臭さいタッチの絵が多く、年代を感じるものばかりです。
一方で、「げんきな絵カード」は下の絵のように漫画チックで、可愛らしいイラストが多いのが特徴です。
「みんなの日本語 絵教材CD-ROM」は買わないほうがいいの?
勤務先の学校がみんなの日本語を使っていたり、お金に余裕があるのであれば、買っていても損はないでしょう。
というのも、やはり教科書準拠の絵カードの方が、課ごとに絵が分類されているので、授業で使う物を探しやすいですし、中にはみんなの日本語でしか登場しない絵カードもあるからです。
それに学習者の年齢によっては「げんきな絵カード」が子供っぽく見えてしまうという人もいるかもしれません。
可能であれば「げんきな絵カード」と「みんなの日本語 絵教材CD-ROM」の2冊用意しておくと、だいたいの絵カードは揃うので、足りない絵カードを自作する手間も省けると思います。
最後に
今回は日本語教師におすすめの絵教材「げんきな絵カード」について紹介しました。
教科書「げんき」を使っていない先生でも十分に利用価値のある絵教材なので、ぜひ利用してみてください。