【教案】みんなの日本語初級1:第9課

使用教材

授業の前に

好き、嫌いで使えそうな名詞のカードをたくさん用意しておくこと。

Nが好きです。/ Nが好きじゃありません。

導入:Nが好きです。

ポイント
ハートの絵カードを用いて、好きという概念を教える。

T:私は昨日、映画をみました。今日も見ます。明日も見ます。
(ハートのカードを見せながら)わたしは映画が好きです。

T:私は昨日、ビールを飲みました。今日も見ます。明日も見ます。
(ハートのカードを見せながら)私はビールが好きです。

T:私は先週の土曜日、ジョギングをしました。今週の土曜日もジョギングをします。来週の土曜日もジョギングをします。(ハートのカードを見せながら)私はジョギング・・・?
S:が好きです。

板書
________は  ________が  好きです。

導入:Nが好きじゃありません。

ポイント
ハートが割れた絵カードを用いて、好きじゃないという概念を教える。

T:これは何ですか?
S:納豆です。
T:はい、納豆です。納豆は 美味しくないです。
私は納豆が好きじゃありません。

T:これは何ですか?
S:ケーキです。
T:はい、ケーキです。ケーキはとても甘いですね。
私はケーキが好きじゃありません。

板書
________は  ________が  好きじゃありません。

導入:Nが嫌いです。

ポイント
ジェスチャーをうまく使って、嫌いという概念を教える。

T:(ゴキブリの写真を見せて)これは何ですか?
S:Cockroachです。
T:はい、これは日本語でゴキブリです。
(とても嫌そうな顔をして)私はゴキブリが嫌いです。

板書

________は  ________が  嫌いです。

好きです。 > 好きじゃありません。 > あまり好きじゃありません。 > 嫌いです。

練習

●絵カードを見せて、「私は〜が好きです。/ 好きじゃありません。」の文章を言わせる。
T:(絵を見せて)私は本が好きです。S1さん。
S1:私は本が好きじゃありません。
(何度か繰り返したら、とても、あまりも使った文も言わせる)
T:私はバイクがとても好きです。
T:私はバスがあまり好きじゃありません。S1さん。
S1:私はあまり映画が好きじゃありません。

●文作り
T:本。私は本が好きです。魚
S:私は魚が好きです。 / 嫌いです。

出題例
電車、日本料理、(あなたの国の料理)、ジュース、ワイン、ビール、水、ラーメン、とんかつ、仕事、勉強、日本語、本、漫画、アニメ、日本のドラマ、テレビ、新聞、日本、音楽、宿題、時計、スマホ、ゲーム



Nが好きですか。

導入

上の練習が、終わったところで続けて導入。

T:S1さんは時々、ラーメンを食べますか。
S1:はい、食べます。
T:S1さんはラーメンが好きですか?
S1:はい、好きです。 / いいえ、好きじゃありません。

他のSsにも同じような質問をした後で、板書。

板書
________は  ________が  好きですか。
・・・Yes:はい、(とても) 好きです。
・・・No:いいえ、(あまり)好きじゃありません。

練習

●Q&Aで練習(T→S、S→S、S→T)
T:S1さん、コーヒーが好きですか。
S1:はい、好きです。
T:S1さん、S2さんに。(?カードを見せる)
S1:S2さん、車が好きですか。
S2:はい、好きです。

答えがいつも、「はい、好きです」に偏ってしまう場合は、否定文を使って答えるように促す。

出題例
電車、日本料理、(あなたの国の料理)、ジュース、ワイン、ビール、水、ラーメン、とんかつ、仕事、勉強、日本語、本、漫画、アニメ、日本のドラマ、テレビ、新聞、日本、音楽、宿題、時計、スマホ、ゲーム

●教科書の問題(B−1)

どんなNが好きですか。

導入

T:S1さんは日本の料理が好きですか。
S1:はい、好きです。
T:寿司、カツ丼、天ぷら(それぞれの写真を見せながら)・・・どんな料理が好きですか。
S:寿司が好きです。
T:そうですか。私も好きです。

他の学生にも同様の質問をした後に板書。

板書

どんな〜が  好きですか。
・・・Answer:〜が好きです。

メモ
第8課の「どんな〜」は形態や様子などを聞いているが、第9課の「どんな〜」は種類を聞いている。そのため、中には「美味しい料理が好きです」や「高い料理が嫌いです」のような答え方しかしない学生もいるので注意すること。

練習

●Q&Aで練習(T→S、S→S、S→T)
T:(スポーツの絵を見せて)どんな、スポーツが好きですか。
S1:野球が好きです。
T:S1さん、S2さんに。
S1:S2さん、どんな音楽が好きですか。
S2:クラシックが好きです。

出題例
音楽、食べ物、飲み物、国、乗り物、映画

●教科書の問題(B−2)

〜が上手です。

導入

T:私の友達は昨日、絵を描きました。
T:これは私の友達の絵です。
T:私の友達は絵が上手です。

T:私も昨日、絵を描きました。
T:これは私の絵です。
T:私は絵が上手じゃありません。下手です。

板書
________は  ________が  上手です。
________は  ________が  下手です。

T:みなさんに、紙をあげます。(紙を配る)
T:はさみの絵を描きます。いいですか。
S:はい。
T:じゃあ、スタート。
S:(絵を描く)

T:これは、S1さんの絵です。S1さんは絵が?
S:上手です。
T:S2さんは?
S:絵が下手です。

  「下手です。」は人によっては良く思わない人もいるので、上手じゃありませんを使う方がベター。と言うことを伝える。

練習

●イラストを見せて、上手か下手かを答えさせる。
T:上手ですか。
S:はい、上手です。
T:上手ですか。
S:いいえ、下手です。

●Q&Aで練習①
T:(絵カードを見せて)佐藤さんです。佐藤さんは絵が上手ですか。
S1:はい、上手です。
S1:田中さんはサッカーが上手ですか。
S2:いいえ、下手です。

●Q&Aで練習②
T:S1さんのお母さんは料理が上手ですか。
S1:はい、上手です。
T:どんな料理が上手ですか。
S1:カレーが上手です。

  相手に直接「上手ですか」と聞くのは失礼なので、媒介語や補足資料などで説明すること。

●教科書の問題(B−3)

〜がわかります。

導入

ポイント
わかる物、わからない物を見せて、「わかる」の概念を教える。

T:(ひらがな、カタカナ、ローマ字、漢字をWB書く)
T:(指をさしながら)わかりますか。Can you read this?
S1:わかります。
S2:わかりません。
T:S1さんはこの漢字がわかります。S2さんはこの漢字がわかりません。
T:(中国語を書いて)みなさん、わかりますか? Can you read this?
S1:わかりません。
S2:わかります。
T: S1さんは中国語がわかりません。S2さんは中国語がわかります。

板書
________は  ________が  わかります。
________は  ________が  わかりません。

練習

●他の国の言語がわかるかどうか質問する。
T:(中国語のカードを見せて)私は中国がわかります。S1さん、(中国語のカードを見せて)
S1:私は中国語がわかりません。
T:S2さん、(韓国語のカードを見せて)
S2:私は韓国語がわかります。

●学習者の国の言葉を見せて、わかります。わかりませんの練習をする。
T:(我是日本人のカードを見せて)S1さん、意味(meaning)が わかりますか。
S1:わかりません。
T:S2さんはどうですか。
S2:わかります。
T:じゃあ、これは日本語で何ですか?
S2:「私は日本人です。」です。

同じような形で、他の学生にも質問する。

程度の副詞:よく / だいたい / 少し / 全然〜ない

導入

T:(ひらがな、カタカナ、漢字を書いて)、S1さん?
S1:とけい
T:これは?
S1:さかな
T:パーフェクトです!S1さんはひらがながよくわかります。
T:じゃあ、これは?
S1:コーヒー。
T:そうですね。(WBにチョコレートと書いて)じゃあ、これは?
S1:チ・・・チヨコ・・・チヨコレート?
T:難しいですか?
S1:はい、少し難しいです。
T:そうですか。S1さんはカタカナがだいたいわかります。

同様に漢字についても質問し、
T:難しいですか?
S1:はい、とても難しいです。
T:S1さんは漢字が全然わかりません。

学生が全員、英語圏のクラスであれば、英語を交えながら説明してしまった方が早い。
T:昨日、L8を勉強しましたね。
S1:はい。
T:How many percent did you understand?
S1:90%です.
T:そうですか。S1さんはL8がよくわかりました。

板書
________は  よく / だいだい / 少し  わかります。
________は  ぜんぜん  わかりません。
 「よく」と「とても」の違いを質問された場合、「よく」は後ろに動詞が来る、「とても」は後ろに形容詞が来ることを説明する。

練習

●Q&Aで練習する
T:S1さんはカタカナがわかりますか。
S1:はい、だいたいわかります。
T:S2さんは、S3さんは?

その他
英語、韓国語、中国語、フランス語、漢字、ひらがな、カタカナ、日本語、今日の授業、昨日の授業

●教科書の問題(B−4)


私はNがあります。

導入

T:(自分が持っているものを取り出して)私は携帯があります。パソコンがあります。i-padがあります。鉛筆があります。消しゴムがあります。お金があります。

板書
________は  _________が  あります。

T:私はカメラが好きです。これは私のカメラです。1、2、3、4・・・私はカメラがたくさんあります。

板書
________は  _________が たくさん あります。

T:S1さんは何で来ましたか。
S1:車で来ました。
T:S1さんは車があります。私は歩いて来ました。私は車がありません。

板書
________は  _________が  ありません。

T:私は今日、忙しいです。朝9時から夜8時まで働きます。スーパーに行きません。友達に合いません。私は時間があまりありません。

板書
________は  _________が  あまり ありません。
  程度:よく・だいたい・少し・あまり・全然〜ない
量:たくさん、少し・あまり・全然〜ない

練習

●Q&Aで練習する。
T:(絵を見せて)トムさんです。何がありますか。
S1:車があります。
T:そうですね。S1さんは車がありますか?
S1:いいえ、ありません。
T:S1さん、S2さんに?
S1:S2さんは車がありますか?
S2:はい、あります。

チェーンドリルで回していく。

その他の例
パソコン、カメラ、文房具類、(日本語の)辞書、お金、車、自転車など
 「〜がありますか」の使用場面として、例えば物を忘れたり、なくしたりして友達や誰かに借りたいときに使われる。そのため、次のような練習もしておいた方が良いだろう(練習C)。

T:あれ、消しゴムがありません。S1さん、ペンがありますか。
S1:はい、あります。
T:ちょっと、貸してください。

「〜てください」は14課で導入するが、表現として覚えさせておくと良いだろう。

●教科書の問題(B−5 / B−6)

(理由)から、(結果)

導入

T:S1さんは週末、どこへ行きますか。
S1:映画館へ行きます。
T:そうですか。S1さん私に。
S1:先生は週末どこへ行きますか。
T:どこにも行きません。
S1:そうですか。
T:はい。(財布の中を見せて)お金がありませんから、どこにも行きません。

T:S1さんは毎日、何時に起きますか。
S1:6時に起きます。
T:土曜日も6時に起きますか。
S1:土曜日は8時に起きます。
T:6時に起きませんか?
S1:はい。仕事がありません。
T:土曜日 仕事がありませんから 8時に起きます。

板書
土曜日 仕事がありませんから 8時に起きます
Sentence1:Reason            Sentence2

T:私はコーヒーが好きです。毎日飲みます。
T:私はコーヒーが好きですから、毎日飲みます。

T:(タバコの写真を見せて)これは何ですか?
S:タバコです。
T:そうですね。私はタバコが嫌いです。タバコを吸いません。
T:タバコが嫌いですから、吸いません

T:私は毎日、忙しいです。8時にうちへ帰ります。でも、今日は6時に帰ります。友達の誕生日パーティーがあります。今日、友達のパーティーがありますから、6時に帰ります。

メモ
英語の場合、「から」を意味する「because」が文頭に置かれることもあり、慣れるまでは「から」を文頭に用いる学生がいる。何度も口頭練習して慣れさせる必要がある。

練習

●イラストを見て文を作らせる。イラストが用意できない場合は、2つの文を見せて1つにつなぐ練習。

●Q&Aで練習する
T:S1さんはビールが好きですか。
S1:はい、好きです。
T:毎日飲みますか。
S1いいえ。
T:会話の中で理由が出てこない場合は、(WBの板書を指差して)理由を答えるように促す。
S1:高いですから、毎日飲みません。

T:私は車がありません。お金がありませんから、車を買いません。
みなさんは車がありますか。
S1:はい、あります。車が好きですから、買いました。

●前件・後件作成
[問題例] おいしいですから、たくさん食べます。
暑いですから、水を飲みます。
ビールが好きですから、毎日飲みます。
映画が好きですから、毎日見ます。
野菜が嫌いですから、食べません。
テニスが下手ですから、しません。
買い物が嫌いですから、デパートへ行きません。
日本語が下手ですから、勉強します。
お金がありませんから、車を買いません。/何もしません。
本が好きですから、毎日読みます。
タバコが好きですから、よく吸います。
暇ですから、5時に家へ帰ります。
日本が好きですから、日本語を勉強します。
日本が好きですから、毎年行きます。
きれいですから、日本が好きです。
牛乳がありませんから、コンビニで買います。
忙しいですから、9時まで働きます。
車がありませんから、バスで行きます。
すっぱいですから、嫌いです。
安いですから、たくさん買います。
高いですから、買いません。
難しいですから、わかりません。

●教科書の問題(B−7)

●アクティビティ「ジェスチャーゲーム」

どうして〜か。 / 〜から。

導入

T:S1さんは日本の食べ物が好きですか。
S1:はい、好きです。
T:じゃあ、いつも日本の食べ物を食べますか。
S1:いいえ、時々食べます。
T:(Whyカードを持って)どうして、いつも食べませんか。
S 1:高いです。
T:おいしいですから。

板書

どうして ___________ですか。 or  どうしてですか。

→ _(reason)__から (好きです)

T:今晩、日本語を勉強しますか。
S:いいえ、勉強しましせん。
T:どうして勉強しませんか。
S:忙しいです。
T:忙しいですから。
S:忙しいですから。

練習

●Q&Aで練習する。
T:S2さんは日本が好きですか。
S1:はい、好きです。
T:どうして好きですか。
S1:きれいですから。

T:S3さんは毎日、何で学校へ来ますか。
S1:車で来ます。
T:どうして車で来ますか。
S1:便利ですから。

慣れてきたらSsで質問をし合う。

●教科書の問題(B−8)

まとめ練習

教科書の「問題」を使ってリスニング、文作りなど、第9課の総まとめ問題を解かせる。

読み物「山田さんとダンス」があるので、何度も音読(宿題)させる。

会話練習

教科書の会話:残念ですが

進め方の例1
①絵を見せて、シチューションを説明する。(Sに考えさせても良い)
②二人のセリフを考えさせる。
③スクリプトを見せて、会話をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。
進め方の例2
①絵を見せて、Tが一度読む。
②Tがもう一度読む、Sはリピートする。
③意味をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。

ミラーさんが電話で友達の木村さんをコンサートに誘うが、木村さんは理由があって、一緒にいけないと言う会話。

まるごと日本のことばと文化

第9課の練習には「まるごと日本のことばと文化 入門(A1) かつどう」の第5課「なにが すきですか」が練習に役立ちます。

この課では、どんな食べ物が好きかを話すだけではなく、他の人に飲み物を進めたり、朝ごはんの習慣(朝ごはんを食べるか、何を良く飲むかなど)について話す活動ができます。

げんき 初級日本語1:第5課 会話1

げんき 第5課のダイアログ1も会話練習に役立ちます。

この課では、ロバートさんとけんさんが海へ行き、スポーツ(サーフィン)の話しをします。「〜ましょう」、「〜が好きですか」、「〜ませんか」などの表現が使われているので、ペアで練習するといいと思います。

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