使用教材
会話に挑戦!中級前期からの日本語ロールプレイ
トピック/目的
トピック:自分の国の料理の作り方を教える。
目的:料理の作り方の手順を説明できる。
教科書では相手を褒めることも目的に含まれているが本教案では省略しています。
ウォーミングアップ
T:皆さん、こんにちは。 お元気ですか。
S:はい、元気です。
T:いいですね。 じゃあ、今日のレッスンを始めます。よろしくお願します。
S:よろしくお願いします。
●学習者に料理の経験があるかどうか質問する。
T:皆さんは 普段、料理をしますか。
S:時々します。
T:そうですか。じゃあ、何をよく作りますか。
S:ミーゴレンを作ります、チャーハンを作ります。etc.
T:じゃあ、日本の料理を作ったことがありますか。
S:はい。
T:何を作ったことがありますか。
S:カツ丼、カレーなど。
T:へえ、すごいですね。じゃあ、この料理を知っていますか。
S:牛丼ですか?
T:そうですね。牛丼です。食べたことがありますか。
S:はい、あります。好きです。
T:じゃあ、牛丼の作り方を知っていますか。
S:いいえ、作ったことがありませんから。
T:そうですか。じゃあ、今日は牛丼の作り方を勉強しましょう。
●ロールプレイの前に調理方法に関する語彙を導入する。
T:はじめに、料理に使う言葉を勉強しましょう。
(プリントを配る。)
T:じゃあ、( )に入れる言葉を考えましょう。
S:(各々、記入する。)
T:答えを確認する。
語彙
語彙 | 意味 |
煮る | to simmer / to stew |
切る | to cut |
茹でる | to boil |
焼く | to grill |
炒める | to fly with a little oil |
揚げる | to fly |
●ロールプレイの前に牛丼の資料の作り方を確認する。
T:じゃあ、牛丼の作り方を勉強しましょう。牛丼を作る時に、どんな食べ物を使いますか。
S:牛肉、たまねぎ、ご飯、水、酒、砂糖、しょうゆ、みそです。
T:そうですね。料理に作る時に使うものを材料と言います。
T:じゃあ、肉はどれぐらい使いますか。
S:150gです。
同様に他の材料についても、どれぐらい使うのか日本語で確認していく。
語彙
語彙 | 意味 |
材料 | ingredient |
大さじ | table spoon |
小さじ | tea spoon |
隠し味 | secret ingredients |
なべ | pot |
どんぶり | bowl |
薄切りにする | to slice |
盛る | fill |
コツ | tip |
T:じゃあ、今度は作り方を見てみましょう。S1さん①を読んでください。
S1:①を読む。
T:意味はわかりますか?
S1:はい。
同様に②、③も読ませて意味を確認する。
T:みなさん、牛丼の作り方がわかりましたか。
S:はい。
ロールプレイの実施(1回目)
T:じゃあ、今から、ロールプレイをしましょう。S1さんとS2さんはペアです。S3さんとS4さんはペアです。・・・・。今からタスクカードを配ります。見てください。お互いに見せないでくださいね。
(タスクカードを配る。)
T:はい、じゃあ、タスクカードを声に出さないで、読んでください。後で、やってもらいます。
S:(タスクを確認する。)
T:読み方がわからない言葉や、意味がわからないところはありませんか。
T:じゃあ、今からペアで練習しましょう。
S:ペアでロールプレイを実施。
(友達同士の会話なので、カジュアルな会話ができているか、手順の説明がただ資料を読むだけになっていないかなど。)
T:はい、みなさんどうでしたか?
S:難しかったです。
T:じゃあ、S1さんS2さん、前にきてやってください。
S:(ロールプレイ実施)
T:みなさんどうですか。どんなところがよかったですか。
S:声が大きかった。発音が綺麗だったなど。
他、2、3グループ発表する。
表現・語彙の導入
<会話を考えよう>のプリントを配布し、下線に入る言葉や表現を学習者と考える。
T:プリントを見てください。誰が話していますか。
S:AさんとBさんです。
T:そうですね。留学生のAさんとBさんが話しています。
じゃあ、はじめに、私が文章を読みますから聞いてください。
(Tが文章を読む。)
T:みなさん、意味がわかりますか。
S:だいたいわかります。
(一文ずつ意味を確認していく。また、下線部に入る言葉を質問する。)
T:じゃあ、この線のところにはどんな言葉が入りますか。
S:まず?(わからない場合はCDを流してなんと言っているか確認する)
T:そうですね。
(全部確認できたら、まとめ)
T:みなさん、料理の作り方を説明する時は 、STEP1、STEP2、STEP3・・・、手順がありますね。
S:はい。
T:手順を説明する時は、「まず、次に、それから、そして、最後に」を使います。
次に / それから / そして
最後に
ロールプレイの実施(2回目)
T:じゃあ、もう一度、ロールプレイをしましょう。今度はみなさんの国の料理の作り方を教えてください。作り方がわからない人は牛丼の作り方でもいいです。
T:(板書を指して)、必ず、これらの言葉を使ってくださいね。
S:(各々トピックを考える。)
T:じゃあ、ペアで少し練習しましょう。後で発表してもらいます。
S:(各々練習する。)
T:はい、じゃあ、S1さんとS2さん前でやってください。
S:(前で発表する)
T:よくできました。
他のグループも発表する。
発表が終わったら、どうだったか見ていた生徒からコメントをもらう。
まとめ
T:はい、みなさんどうでしたか?
S:難しかったです。
T:そうですか。今日は、料理の作り方を勉強しました。説明する時はどんな言葉を使いますか。
S:まず、それから、最後に
T:はい、そうですね。これから、何かを説明する時は必ず使ってくださいね。
S:はい。
T:それと、今日は牛丼の作り方も勉強したので、一度作ってみてくださいね。
S:はい。
T:じゃあ、今日の授業は終わります。
S:ありがとうございました。
関連書籍
こちらの第1課でも料理の作り方を説明する活動があります。こちらでは、料理の作り方を書いて発表するというスタイルでペアワークとは異なります。