【教案】みんなの日本語初級1:第24課

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使用教材

できるようになること(Can-do)

・物の授受について話すことができる。
・恩恵を与えたり受けたりしたことを表現できる。

学習項目(文型)
  1. 〜をくれます
  2. Vてもらいます
  3. Vてくれます
  4. Vてあげます



文型1:〜をくれます

導入:(人)はわたしに(物)をくれます

メモ
導入の前に「あげる/もらう」の復習をしておく。

↑の絵カードを使って復習しておく。

T:あ、これプレゼントです。S1さん、どうぞ。
S1:ありがとうございます。
T:皆さん、ノッチ先生は?
S:ノッチ先生はS1さんにプレゼントをあげました。
T:そうですね。じゃあ、S1さんノッチ先生は?
S1さん:私はノッチ先生に・・・
T:ノッチ先生は?
S1:ノッチ先生は私にプレゼントをあげました。
T:プレゼントをくれました。

T:私は先週、京都へ旅行に行きました。たくさんお土産を買いました。
T:これ、お土産です。どうぞ。
S1:ありがとうございます。
T:皆さん、ノッチ先生は?
S:ノッチ先生はS1さんにお土産をあげました。
T:S1さん、ノッチ先生は?
S1:ノッチ先生は私にお土産を・・・・くれました。

板書
せんせいは S1さんに おみやげを あげました。
(giver)       (recipient)
S1さんは せんせいに おみやげを もらいました。
(recipient)  (giver)
せんせいは わたしに おみやげを くれました。
(giver)

T:「くれます」は、「あげます」と同じ意味です。(板書を指して)「わたし」を使うとき「くれまう」を使います。

T:「くれます」を使う時、いつも「私」ですから、言わなくてもいいです。

板書
せんせいは (わたしに) おみやげを くれました。

練習:(人)はわたしに(物)をくれます

●イラストを見せて、「くれます」を使った文で答える練習

●教科書の問題(Bー1)

導入:(物)は(人)がくれます

メモ
物が主題として取り上げられた場合の文型

T:去年の誕生日、私はたくさんプレゼントをもらいました。
S:へぇ、なんですか。
T:(写真を見せて)鞄です。この鞄は父がくれました。
T:(写真を見せて)ipadです。このipadは彼女がくれました。
T:(写真を見せて)財布です。この財布は兄がくれました。

T:皆さんは去年の誕生日、何かもらいましたか?
S1:ハンカチをもらいまいた。
T:いいですね。そのハンカチは誰がくれましたか?
S1:彼女がくれました。

他のSにも同じように質問する。

板書
ハンカチは だれが くれましたか。
・・・(ハンカチは) かのじょが (わたしに) くれました。

練習:(物)は(人)がくれます

●教科書の問題(B−2 / C−1)


文型2:Vてもらいます

メモ
  • 話し手が他の人から恩恵を受けたことを、話し手の視点で話す時に使う。
  • 「Vてもらう」は話し手からお願いをして恩恵を受けるときに使われることが多い。

導入

T:(写真を見せて)これは私と彼女です。
T:私は・・・?
S:風邪です。
T:そうですね。私は風邪ですから、大変です。熱もあります。
T:料理ができません。彼女に言います。ご飯を作ってください。
T:彼女はご飯を作りました。とても親切ですね。いい人ですね。
T:私は彼女に親切な気持ちをもらいました。
T:私は彼女にご飯を作ってもらいました。

T:(写真をみせて)今日、友達とテニスをしました。
T:私は・・・あ、タオルを忘れました。
T:友達に言います。タオルを貸してください。
T:友達は言います。いいよ。
T:友達は親切ですね。とてもいい人ですね。
T:私は友達に親切な気持ちをもらいました。
T:私は友達にタオルを貸してもらいました。

板書
わたしは かのじょに ごはんを つくって もらいました。

T:「もらいました」の前の動詞の形は何ですか。
S:て形です。
T:はい、「て形+もらいまいた」ですね。
T:友達、先生、他の人に何か、お願いします。他の人がします。
T:そして私は親切な気持ちをもらいます。
T:これをいう時、「Vてもらいます」を使います。

練習

●変形練習(口慣らし)
T:教えます。教えてもらいます。
T:貸します。S1さん?
S1:貸してもらいます。

●文作り
T:教えます。日本語を教えてもらいます。
T:貸します。S1さん?
S1:鉛筆を貸してもらいます。

●絵を見せて、文を作る練習

●教科書の問題(B−4 / Bー5 / Cー2)

文型4:Vてあげます

メモ
  • 話し手が他の人のために何かの行為をすることを表す。
  • 「Vてもらう」の導入を再利用して導入する。

導入

T:私は彼女にご飯を作ってもらいました。
T:私は親切な気持ちをもらいましたね。
S:はい。

T:じゃあ、彼女はどうですか。親切な気持ちを?
S:あげました。
T:そうですね。
T:じゃあ、彼女は?
S:彼女は先生にご飯を作ってあげました。
T:いいですね。

T:(写真をみせて)私は友達にタオルを貸してもらいました。
T:友達は親切な気持ちをもらいましたね。
S:はい。
T:じゃあ、友達はどうですか。
S:親切な気持ちをあげました。
T:そうですね。友達はタオルを?
S:タオルを貸してあげました。

板書
かのじょは せんせいに ごはんを つくってあげました
ともだちは せんせいに タオルを かしてあげました

練習

●変形練習
T:教えます。教えてあげます。
T:貸します。S1さん?
S1:貸してあげます。

●文作り
T:教えます。日本語を教えてあげます。
T:貸します。S1さん?
S1:鉛筆を貸してあげます。

●絵を見せて、文を作る練習

●教科書の問題(B−7)

  「〜てあげます」の行為の受け手につく助詞は「Vて」の動詞によって変わるのでいろいろなパターンで練習が必要。

助詞動詞
見せます /  教えます / 送ります / 書きます

(例) 私はキムさんに日本語を教えてあげます。

紹介します / 案内します / 連れて行きます

(例) 私はキムさんをディズニーランドへ連れて行きます。

直します / 掃除します / 手伝います

(例) 私はキムさんの自転車を直しました。

  「〜てあげます」は目上の人や親しくない人に使うと、失礼になるので、直接使うことは避けるように指導する。



文型3:Vてくれます

メモ

「Vてくれました」は相手が進んでしてくれたという意味合いが強い。

導入

T:昨日は私の誕生日パーティーでした。
T:これは誕生日パーティーの写真です。
T:(料理を指して)これは母が作りました。
S:すごいですね。
T:はい。母はとても優しいです。
T:母は私に料理を作ってくれました。

T:これは、兄です。
T:兄は私に歌を歌ってくれました。

T:これは妹です。
T:妹は踊ってくれました。

板書

母は わたしに りょうりを つくって くれました。

Vてくれます
=Somebody does something for me. / You do something for me.

練習(あげる / くれる)

あげもらいの時と同じように練習する。

●変形練習

●文作り

●絵を見せて、文を作る練習

●教科書の問題(B−5 / B−6 / C−3)

まとめ練習

教科書の「問題」を使ってリスニング、文作りなど、第24課の総まとめ問題を解かせる。

会話練習

教科書の会話:手伝いに行きましょうか。

進め方の例1
①絵を見せて、シチューションを説明する。(Sに考えさせても良い)
②二人のセリフを考えさせる。
③スクリプトを見せて、会話をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。
進め方の例2
①絵を見せて、Tが一度読む。
②Tがもう一度読む、Sはリピートする。
③意味をチェックする。
④ペアで練習。練習後、前で発表する。

カリナさんとワンさんの会話。カリナさんが引越し予定のワンさんに手伝いを申し出、日時や当日に準備する物などについて話す。

読解の追加練習

まるごと 初中級の第4課「訪問」の「4:友達の家」では「〜てもらう」、「〜てくれる」などが出てくるので、追加練習や復習として、使えそうです。

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