【教案】みんなの日本語初級2:第39課

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使用教材

できるようになること (Can-do)

・ある事柄が原因で、その結果としてある感情や事態が生じたことを説明できる。
・丁寧に理由を述べたり、弁解したり、事情を説明したりすることができる。

学習項目(文型)
  1. Vて、〜
  2. イAくて、〜 / ナAで、〜
  3. Nで、〜
  4. 〜ので、〜

文型1:Vて、〜

メモ
「〜て」の後ろには感情を表す表現が来る。意志表現は来ない。

導入:〜て


T:昨日、私の誕生日でした。
S:何をしましたか?
T:彼女とデートしました。彼女がプレゼントをくれました。
T:私はどんな気持ちだったと思いますか。
S:嬉しい?
T:そうですね。嬉しかったです。
T:私はプレゼントをもらいました。嬉しかったです。
T:私はプレゼントをもらって、嬉しかったです。

T:私は昨日、京都へ遊びに行きました。
T:街を歩いていると、外国人の方にスペイン語で質問されました。
T:でも、私はわかりませんでした。困りました。
T:私は質問されました。困りました。
T:私は質問されて困りました。

T:先週、テストをしましたね。
S:はい。
T:私はS1さんの答えを見ました。
T:S1さん、答えを全然書いていません。
T:私はS1さんの答えを見たとき、どんな気持ちになったと思いますか。
S:悲しい?
T:そうですね。私はS1さんの答えを見ました。悲しくなりました。
T:私はS1さんの答えを見て、悲しくなりました。

T:今朝、ニュースを見ました。
T:(上の写真を見せて)これです。この男の人は私の友達です。
S:えー。
T:私はテレビを見たとき、どんな気持ちでしたか。
S:びっくりしました。
T:そうですね。今朝ニュースを見ました。びっくりしました。
T:今朝、ニュースを見てびっくりしました。

板書
プレゼントを もらって うれしかったです。
しつもんされて こまりました
S1さんの こたえを みて かなしくなりました。
けさ ニュースを みて びっくりしました

T:嬉しかったです。困りました。悲しくなりました。びっくりしました。
T:これはどんな言葉ですか。
S:気持ちの言葉
T:そうですね。
T:そうですね。じゃあ、文の前は何ですか?
S:理由?
T:そうですね。(文の後ろを指して)どうしてこんな気持ちになりましたか。(文の前を指して)理由を言います。
T:理由を言う時、て形を使って言います。

練習

●結合練習

●教科書の問題(B−1)

●文作り
T:子供が生まれました。
S:子供が生まれて嬉しいです。

導入:〜なくて

T:ジェームスさんです。ジェームスさんは漢字の読み方が?
S:わかりません。
T:そうですね。ジェームスさんは漢字の読み方がわかりません。困っています。
T:ジェームスさんは漢字の読み方が、わからなくて困っています。

T:(2月14日と書いて)何の日ですか?
S:バレンタインデーです。
T:そうですね。日本ではこの日何をしますか。
S:女の子が男の子にチョコをあげます。
T:そうですね。

T:(上の写真を見せて)チョコがもらえませんでした。0です。
T:どんな気持ちだと思いますか。
S:悲しいです。
T:はい。チョコをもらえませんでした。悲しいです。
T:チョコをもらえなくて悲しいです。

T:みなさんは今、日本にいますね。
S:はい。
T:みなさんの家族も日本にいますか。
S:いいえ。
T:みなさんは毎日家族に会えますか。
S:いいえ。
T:みなさんは家族に会いたいですか。
S:はい
T:家族に会いたいですが、会えません。みなさんの気持ちは今、どうですか。
S:さびしいです。
T:家族に会えません。さびしいです。
T:家族に会えなくて、さびしいです。

T:みなさん、日本に来た時、日本語が話せましたか。
S:いいえ。
T:日本語がわかりません。買い物する時、どうでしたか。
S:大変でした。
T:日本語がわかりません。買い物する時、大変でした。S1さん?
S1:日本語がわからなくて、買い物する時、大変でした。

板書
かんじの よみかたが わからなくて こまっています。
チョコレートが もらえなくて かなしいです。
かぞくに あえなくて さびしいです。
にほんごは わからなくて かいものするとき たいへんでした。

練習

●教科書の問題(B−2)


文型2:イAくて、〜 / ナAで、〜

メモ
①「〜て」の後ろには、意志表現は来ない。
②後件は「わかる」や「できる」など可能の意味を持つ動詞の否定形が来るもの使って導入する。

導入:い形容詞文

T:(紙を渡して)S1さん読んでください。
S1:・・・読めません。
T:どうしてですか。
S1:難しいです。
T:難しいです。読めません。
T:難しくて読めません。

T:じゃあ、今から少しリスニングの練習を見ましょう。JLPT N5の問題です。
S:はい。
T:(3倍速で流す)
S:先生・・・わかりません。
T:え、JLPT N5のレベルですよ。
S:速すぎます。
T:速すぎます。わかりません。
T:速すぎて、わかりません。

板書
むずしくて、よめません。
はやすぎで、わかりません。

導入:な形容詞文

T:これは東京の電車の地図です。
T:秋葉原から新川崎駅に行きたいです。どうやって行きますか。
S:えーっと、えーっと。
T:早く教えてください。
S:えーっと・・・
T:早く!
S:先生、わかりません。
T:どうしてわかりませんか。
S:地図が複雑ですから。
T:地図が複雑です。わかりません。
T:地図が複雑ですから、わかりません。

板書
ちずが ふくざつですから、わかりません。

練習

●教科書の問題(Bー3 / Cー1)


文型3:Nで、〜

メモ
Nには「台風、津波、地震、停電」など、災害や事故、病気などを表す言葉が来る

導入

T:みなさん、見てください。(2011/3/11と板書)
T:この日に日本で何があったか知っていますか。

S:地震?(わからなければ写真を見せる)
T:はい、とても大きい地震がありました。そして(写真を見せる)
S:
うちが壊れました。
T:はい、地震でうちが壊れました。

板書
地震でうちが壊れました。

T:(津波の写真を見せて)これは何ですか?
S:津波です。
T:そうですね。津波が来ました。そして?
S:木がたくさん倒れました。
T:はい、津波で木がたくさん倒れました。

板書
津波で木がたくさん倒れました。

T:そしてもう一つ、(「死ぬ」の絵カードを見せて)これは何ですか。
S:死にます。
T:そうですね。津波で人が大勢死にました。

板書
津波で人が大勢死にました。

T:地震でビルが壊れました。津波で木が倒れました。津波で人が大勢死にました。
T:「で」の前は何ですか。
S:名詞です。
T:そうですね。
T:文の後ろは良いことですか、悪いことですか。
S:悪いことです。
T:そうですね。[名詞]がありました。そしてよくないことがありました。
T:これを言う時、[名詞]で、[良くないこと]と言います。

練習

●教科書の問題(Bー4 / C−2)

文型4:ので、〜

メモ
①「から」よりも丁寧な表現。
② 命令文や禁止文などと一緒に使えない。

導入:Vので

T:これはS1さんです。熱が?
S:熱があります。
T:はい、熱があります。S1さんは学校を休みたいです。学校に電話します。

S1:もしもし、ノッチ先生ですか。
T:はい、どうしましたか。
S1:熱がありますから、学校を休みます。

T:いいですね。でも、先生に電話しますから、もう少し丁寧な言い方を使いましょう。
T:熱があるので、学校を休みます。

板書
ねつが あるので がっこうを やすみます。

T:「ので」は「から」より丁寧な言い方です。
T:「ので」の前の普通形が来ます。

T:これはS2さんです。何をしましたか。
S:起きるのが遅いです。
T:そうですね。日本語で「朝寝坊する」と言います。

T:今日は授業があります。S2さんは8時50分に起きました。学校に間に合いますか?
S:いいえ、遅れます。

T:そうですね。じゃあ、遅れますから、学校に電話します。理由も言いましょう。
S2:先生、朝寝坊したので、遅れます。

板書
あさねぼうしたので おくれます。

練習

●教科書の問題(B−5)

導入:イAいので / ナAなので / Nなので

T:これはS3さんです。今、頭が?
S:頭が痛いです。
T:そうですね。今、とても頭が痛いです。だから、病院に行きたいです。
T:先生に行っていいですか、お願いしてください。
T:お願いするとき、理由も言いましょう。

S3:先生、頭が痛いですので、病院に行ってもいいですか。
T:頭が痛いので、病院に行ってもいいですか。

T:これはS2さんです。お腹が痛いです。何をしたいですか。
S2:トイレに行きたいです。
T:そうですね。じゃあ、先生に聞きましょう。理由も行ってください。
S2:先生、お腹が痛いので、トイレに行ってもいいですか。

板書
あたまが いたいので、 びょういんに いってもいいですか。
おなかが いたいので、 トイレに いってもいいですか。

T:これはS4さんの友達です。
T:来週、S4さんの国で結婚式です。
T:S4さんは授業があります。でも帰りたいです。
T:先生にお願いしてください。
S4:先生、来週、友達の結婚式だので、国へ帰ってもいいですか。
T:友達の結婚式なので、国へ帰ってもいいですか。

板書
ともだちの けっこんしきなので、 くにへ かえってもいいですか

T:結婚式は動詞、形容詞、名詞、何ですか?
S:名詞です。
T:はい、名詞を使うときは、「なので」です。な形容詞を使うときも「なので」です。

練習

●教科書の問題(B−6 / Bー7 / B−8 / C−3)

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