
目次
使用教材
できるようになること (Can-do)
・上下、親疎の人間関係に基づく尊敬語の表現を理解し、適切に使うことができる。
- 〜られます
 - お〜になります
 - 特別な尊敬語
 - お/ご〜ください
 
文型1:〜られます
導入
T:みなさんは昨日、何時に家に帰りましたか?S1さんは?
 S1:7時です。
 T:S2さんは?
 S2:6時です。
T:じゃあ、S2さん、私に聞いてください。
 S2:先生は昨日、何時に帰りましたか。
 T:いいですね。でも、先生に聞きますから、もっと丁寧な言葉を使いましょう。
T:じゃあ、S1さんは今朝、何時に起きましたか。
 S1:7時に起きました。
 T:じゃあ、私に聞いてください。
 S1:先生は今朝、何時に起きられましたか。
 T:6時に起きました。
T:はい、今日は尊敬語を勉強します。
 T:尊敬語はとても丁寧な言葉です。
 T:相手のポジションを上にする言葉です。
T:初めてあった人、知らない人、先生、先輩など、上のpositionの人と話す時に使います。
T:(板書を指して)動詞の形は見たことがありますね。何ですか?
 S:受身動詞
 T:そうですね。受身動詞と同じ形です。
T:じゃあ、「飲みます」の尊敬語は?
 S:「飲まれます」
 T:「帰ります」
 S:「帰られます」
 T:いいですね。
練習
●教科書の問題(Bー1/Bー2/Cー1)
 
 
 
文型2:お〜になります
導入
T:私は会社の社長です。みなさんは社員です。私はみなさんに聞きます。昨日、何時に帰りましたか。
 S1:6時に帰りました。
 T:そうですか。じゃあ、S1さん、私に聞いてください。
 S1:社長は昨日、何時に帰られましたか。
 T:いいですね。私は社長ですから、とてもpositionは上です。
 T:だから、もっと丁寧な言葉を使いましょう。
T:皆さんはよく本を読みますか。
 S:はい。
 T:どんな本を読みますか。
 S1:漫画を読みます。
 T:そうですか。じゃあ、S1さん、私に聞いてください。私は社長です。
 S1:社長はよく本をお読み・・・になりますか。
 T:先生はよく本をお読みになりますか。
 S1:先生はよく本をお読みになりますか。
T:社長、偉い人(person in a high position)と話すとき、これを使います。
 T:「〜られます」よりももっと丁寧です。
T:じゃあ、S1さんが社長です。私と皆さんは社員です。
 T:S3さんと、S4さんと社長はもう帰りました。
T:私とS2さんが話します。
 T:S2さん、S3さんはもう帰りましたか?
 S2:はい、もう帰りました。
 T:そうですか。じゃあ、S4さんは?
 S2:S3さんも、もう帰りました。
 T:そうですか。じゃあ、S1さん(社長)は?
 S2:社長ももう帰りました。
 T:社長ももうお帰りになりました。
T:社長、偉い人(person in a high position)の話をします。この時も丁寧な言葉を使います。
練習
●変換練習(単語レベル)
 聞く→お聞きになる
 読む→お読みになる
 帰る→お帰りになる
 わかる→おわかりになる
 調べる→お調べになる
 座る→お座りになる
 立つ→お立ちになる
 会う→お会いになる
 待つ→お待ちになる
 入る→お入りになる
 話す→お話になる
 閉める→お閉めになる
 開ける→お開けになる
た形も練習しておく。
 聞いたことがあります。→お聞きになったことがありますか。
 
 
 
文型3:特別な尊敬語
T:私は社長です。みなさとS1さんは一緒にレストランへ行きました。私はS1さんに聞きます。何を食べますか。
 S1:カレーライスを食べます。
 T:S1さん、私に聞いてください。
 S1:社長は何をお食べになりますか。
 T:「何を召し上げありますか」
 S1:何を召し上がりますか。
T:明日、S1さんの家でパーティーをします。S2さん、S3さん、S4さん、みなさん、S1さんの家へいきます。じゃあ、皆さん、私は行きますか?行きませんか?聞いてください。
 S1:社長はお行きになりますか。
 T:「社長はいらっしゃいますか。」です。
T:さっき、「お〜になります」の形を勉強しましたね。
 S:はい。
 T:でも、この形が使えない動詞がいくつかあります。
 T:例えば、「食べます」や「行きます」です。
 
| Verbs | Honorific verbs(short form) | Honorific verbs(long form) | 
| いる 行く 来る  | いらっしゃる | いらっしゃいます | 
| 見る | ご覧になる | ご覧になります | 
| 言う | おっしゃる | おっしゃいます | 
| する | なさる | なさいます | 
| 食べる 飲む  | 召し上がる | 召し上がります | 
| くれる | くださる | くださいます | 
| 寝る | お休みになる | お休みになります | 
| 〜ている | 〜ていらっしゃる | 〜ていらっしゃいます | 
練習
●変換練習(単語レベル)
 T:いる
 S:いらっしゃる → いらっしゃいます
食べる→召し上がる→召し上がります
 言う→おっしゃる→おっしゃいます
 いる→いらっしゃる→いらっしゃいます
 する→なさる→なさいます
 寝る→お休みになる→お休みになります
 来る→いらっしゃる→いらっしゃいます
 見る→ご覧になる→ご覧になります
 飲む→召し上がる→召し上がります
 住んでいる→住んでいらっしゃる→住んでいらっしゃいます
 読んでいる→読んでいらっしゃる→読んでいらっしゃいます
 くれる→くださる→くださいます
た形も練習しておく。
 見たことがありますか。→ご覧になったことがありますか。
 食べたことがありますか。→召し上がったことがありますか。
 したことがありますか。→なさったことがありますか。
●変換練習(文レベル)
 T:ご飯を食べる。
 T:ご飯を召し上がる→ご飯を召し上がります。
ネクタイをくれました。→ネクタイをくださいました。
 お名前はなんと言いますか。→お名前はなんとおっしゃいますか。
 先生はいますか。→先生はいらっしゃいますか。
 どちらに住んでいますか。→どちらに住んでいらっしゃいますか。
 3時に来ます。→3時にいらっしゃいます。
 A先生は昨日11時に寝ました。→A先生は昨日11時にお休みになりました。
 先生は何を食べますか。→先生は何を召し上がりますか。
 この映画を見ましたか。→この映画をご覧になりましたか。
文型4:お/ご〜ください
導入
T:私はホテルでアルバイトをしています。お客さんが私に言います。「荷物を部屋に運んでください。」私は言います。「わかりました。しばらく待ってください。」・・・いいですか?
 S:しばらくお待ちになってください?
 T:いいですね。でも、もっと良い言い方があります。「しばらくお待ちください」です。
T:ホテルの前に大きな道があります。たくさん車があります(通ります)。危ないです。お客さんがホテルをでます。私はお客さんに言います。「注意してください。」・・・いいですか?
 S:お注意ください。
 T:「ご注意ください。」です。
しばらくお待ちください。
 ご注意ください。
お+V(ます)+ください。:1・2グループ動詞
 ご+V(ます)+ください。:3グループ動詞 (例外:来る、する)
スペシャルケース:Irregular verbs but お〜ください。
 掃除 洗濯 電話 買い物 食事 散歩
次の単語は「お」も「ご」も言えない。
 来ます、練習、復習、勉強、コピー
練習
●変換練習
 聞く、急ぐ、読む、待つ、話す、選ぶ、閉める、説明する、
 紹介する、注意する、食べる、休む、見る
 



