
文型:〜にくい
[意味]
①〜するのが難しい
②なかなか〜しない(性質)
[英訳]
difficult to do
[接続]
V(ます形)ます + にくい
[JLPT レベル]
N4
例文
・この漢字は覚えにくいです。
・焼き魚は骨が多くて食べにくいです。
・上司は無口で、顔が怖いので話しかけにくいです。
・この靴はデザインはかっこいいんですが、歩きにくいです。
・こんなところでハイヒールは歩きにくいですよ。
・今日は曇りなので、洗濯物が乾きにくいです。
・この本は字が小さくて読みにくいです。
・田中先生の授業は説明が難しくて、わかりにくいです。
・トムさんの話はいつも長くてわかりにくい。
・このあたりは、高いビルが多いし、賑やかだし、住みにくそうです。
・この道は狭くて、車も多いので、運転しにくいです。
・このカバンは安いですが、丈夫で壊れにくいです。
・このコップはプラスチック製なので割れにくいです。
・ちょっとここでは話しにくいので、場所を変えませんか。
・ちょっと先生には相談しにくいので、トムさん、私の悩みを聞いてくれない?
類似文型
「〜にくい」と「〜づらい」との違い
似た文型に「〜づらい」がありますが、「辛い」という漢字からも想像できるように、話者の精神的・肉体的に負担だという気持ちが含まれています。
例文
- 上司に退職の話をしづらい。
- 上司に退職の話をしにくい。
上の2つの例文はどちらも、退職の話をするのが難しいという意味の文で、文法も正しいですが、「話をしづらい」の方がちょっと精神的に負担があって難しいというニュアンスがあります。
また、「〜にくい」は「このカバンは壊れにくい」のように性質について使えますが、「〜づらい」は使えません。
「〜にくい」と「〜がたい」との違い
「能力や事情によって難しい」と言いたい場合、「〜がたい」は使えません。
そのため、次のような文では置き換えて言うことができません。
置き換えできないケース
⭕️ 今、足を怪我しているので歩きにくい。
❌ 今、足を怪我しているので歩きがたい。
❌ 今、足を怪我しているので歩きがたい。
文型イラスト
この文型が登場する教科書
みんなの日本語2 第44課
げんき2 第20課